今日のカルデア   作:大神 龍

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温泉よ!!(あれ? いつもとそんなに変わらない気がするんじゃが)

「くああ……っと。しかし、久しぶりの温泉じゃのぅ」

「えぇ。カルデアには浴場はあるけど、これだけ景色の良いものではないもの」

 

 温泉に入り、背伸びをするノッブと、肩まで湯船に浸かって景色に見とれるエウリュアレ。

 その後ろから、

 

「茶々だーいぶ!!」

「余も行くぞー!!」

「私も行くわよ!!」

「お風呂場で走ったら転んじゃう――――って、大丈夫ですか!?」

 

 飛び込む茶々に続くネロとエリザベート。しかし、リップの注意はすでに遅く、エリザベートは盛大に転び後頭部を叩きつける。

 

「エリザーーー!!」

「ね、ネロ……私はもうダメみたい……ごめんなさい。でも、私たちの歌は永遠よ……」

「そんな……エリザ……嘘であろう? エリザ……エリザーーー!!」

「何茶番しとるんじゃ。それと茶々。飛び込むでないわ」

「伯母上ごめんなさーい」

 

 さも今にも消えそうな表情で倒れているエリザベート。ネロはエリザベートの上半身を持ち上げ、悲鳴を上げる。

 ノッブはそれを見て突っ込みつつ、茶々を(とが)める。

 

「しかし……リップは入れるのか?」

「何とかなるんじゃない?」

「ざばーっ! って溢れたり?」

「それを言われると痛いんですけど……き、きっと大丈夫ですよ!」

「うむ。いい加減寒いしな。ほら、エリザも入ろうではないか」

「痛いのは本当なんだけどね……あんなに盛大に転ぶなんて、思わなかったわ」

 

 さっさと入って行くネロとエリザベートに続き、少しためらいつつリップがゆっくりと入って行く。

 何とか大きく波立たずに入れたリップ。しかし、動くと波立ちそうなので、リップは動けなくなったのだった。

 

「…………吾、入れるか?」

「茨木くらいなら入れるじゃろ」

「うむ。早く来ると良い!」

「鬼ならもっと堂々と入って来なさいよ。ほら、早く」

「う、うむ……」

 

 ノッブ達に言われ、温泉に入る茨木。

 まぁ、もし溢れようともあまり気にする必要は無かったりするのだが。

 

「そういえば、吾がここに来る前に何やらマスターが卵を持ってエルキドゥを探していたのだが」

「ふむ? 卵を持って、エルキドゥを……?」

「温泉に卵……ハッ! もしかして、かの有名な温泉卵を作るつもりなのかしら!?」

「……そんなに簡単に作れるモノじゃったっけ?」

「エルキドゥがいるのだ。大丈夫だと思うぞ」

「エルキドゥって……料理出来た気がしないんだけど……」

「エルキドゥさん、料理全くできませんもんね。細かいのは苦手みたいですし」

「大体大雑把じゃしの。まぁ、出てからのお楽しみじゃな」

 

 ノッブは笑い、それぞれが苦笑いする。

 いつも暴走を止められる仕返しのつもりなのだろう。それをはっきり言えるのは恐らくノッブだけなのだろうと、ある種の尊敬のまなざしも含んでいた。

 

「ふぅ。まぁ、なんじゃ。たまにはこういうのんびりしてるのも良いな」

「えぇ。とはいっても、大体いつもこんな感じよね」

「まだイベントは終わってないからな。明日もまた頑張ろうではないか」

「うむ。全力で頑張るぞ!!」

「私も楽しんでいくわよ~!」

「私は皆に攻撃されるので辛いんですけど……」

「茶々は大体皆に集中攻撃されてすぐにやられちゃうけどね!!」

「あっ、その、えっと、すいません……!!」

 

 ドヤ顔で言い張る茶々に何も言えなくなるリップ。

 その後も、楽しそうに話し続け、エウリュアレが出た辺りで全員出始めたのだった。




 男性サイドの方も書きたい……そんな心境です。
 まぁ、明日も温泉周回するんですけどね!!

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