「さてさて……悲しくもノッブが二つ目のカジノを潰されましたけど、もうちょっと遊んでいきましょうか」
「ぶっ飛ばすぞBB貴様。霊基変更しても捕まるとか、マジありえんじゃろあの人斬り。普通に斬って来たぞ」
「マスターも一緒だったわね。とっても楽しそうだったわ、新選組。私も入れるのかしら」
「あの弱小人斬りサークルに? マジかー。儂、あそこに負けたかー……」
アビゲイルが楽しそうに言うのを聞いて、地味にショックを受けるノッブ。
BBはそれをにっこりと笑って見つつ、
「まぁ新選組もそこまで酷いわけじゃないですしねぇ。たくあんお化けが怖いだけで。沖田さん自体は割と緩いですし」
「いやいや。それなら儂も負けてないと思うのだが。やっぱあれか! ジェットか! 儂結局あらゆる可能性とか言うの手に入れてないからジェットに人気を吸われたのか! 許さん沖田ぁ!!」
「いえ、貴女の場合はその性格に難ありだと思うんですが。ちょっと怖いですもんノッブって」
「デジマぁ!? そんな怖いか儂! そんなことないじゃろ!?」
「さっきまで一緒に笑ってた相手にゼロフレームで発砲とか、普通にホラーですよ。自称魔王なだけはありますね?」
「いや儂の魔王は自称というか、むしろ勝手に呼ばれたというか……いやまぁ最終的に自分で名乗ってるけどね!?」
ちょっと泣きそうなノッブ。
だが、アビゲイルは申し訳なさそうに、
「ご、ごめんなさい信長さん……そう言うつもりではなかったの。でも、ちょっとあのジェットが面白そうだと思ったのは確かで……えっとその、信長さんが怖いわけではないのだけど、あの……」
「あぁ、良い良い。分かってる分かってる。うむ。なんか悪い事をしてる気分になってきた……」
「ダメじゃないですかノッブ。女の子は大事にしなきゃですよ?」
「そうじゃな……まずは貴様からぶっ飛ばすか……」
「け、喧嘩はダメよ……? でないと、またビームをしなくちゃならないわ……」
「「いや、喧嘩しててもビームはなし
「そ、そう……じゃあ、次は叩いて止めるわ……」
「「出来ればそれも断りたい
昨日の一撃がちょっとした嫌な思い出になっている二人。
気持ち的には年長者な二人は、小さな子に叱られるのは気持ち的に良いものではないのだった。
「それで、どうします? どこに遊びに行きますか」
「ん~……まぁ無難に水天宮かルカンじゃが……マスターならともかく、儂じゃ水天宮のチケットは手に入れられんから、ルカンじゃな。確かジャック達もおったし、ちょうどいいじゃろ」
「そうね! とっても楽しみだわ!!」
そう言って、三人はルカンの劇を見に行くのだった。
いやぁ……最終戦の名乗りがかっこよかったですねぇ……うんうん。
しかし、聖杯でご飯ですか……うどんですか……なるほどなぁ……
この三人、書いてる時は親子かなぁって思ったんですけど、振り返ってみたらどちらかと言うと年の離れた従姉妹では……?