「う~ん、楽市楽座……案の定ぐだぐだしてたね……」
「そうねぇ……あのジェットパックは面白かったわね……振り回されてないのが物足りなかったけど」
「普通に乗りこなしてたよね……練習したんだよきっと……」
そう言って頷くオオガミ。メルトはその横で呆れたような顔をしながら、
「それで、水着の私の使い心地は如何だったかしらマスターさん?」
「そりゃもう最高ですとも。とりあえず三ターン周回の目途は経ったから孔明先生には過労死してもらうよ」
「……貴方、実は優しくないわよね……」
にっこりと笑って言い放ったセリフに呆れ交じりの笑顔を浮かべるメルト。
そんなオオガミの後ろから、
「ねぇマスター? 私を放置するなんていい度胸じゃない。覚悟はできてるわよね?」
「おぉっと。どうやら殺されそうだ。どうしよう詰んだ」
「別に逃げる必要も無いでしょ。じゃ、私は適当に見て回ってるから、二人で行ってきなさい」
「えぇ。また後で会いましょう」
そう言って、エウリュアレはオオガミを強引に引っ張っていく。
引っ張られているオオガミはメルトに見送られながら、
「それで、どこ回る? 個人的には視察のつもりだったんだけど……」
「視察は二人で一緒にって話だったでしょ。初見の方がどっちも楽しいからって。別にぐだぐだでもいいの。だからほら、早く行くわよ」
「……そう言えばそうだったね。うん。じゃあ行こうか。でもそんなに持ってないからあんまり派手に遊べないんだけどね……」
「別に良いわよ、私が持ってるもの。甘やかされるのは好きだけど、その状態がずっとっていうのは飽きるのよ。たまには自分があげる側になるのも悪くないわ」
そう言って、楽しそうに微笑むエウリュアレ。
その笑顔を見てオオガミは複雑そうに笑うと。
「ここは縁日エリアっぽいし、色々遊べそうだよね。射的とかあるみたいだし、撃ち放題じゃない?」
「私が撃つのよね。アーチャーだもの。えぇ、任せなさい。珍しくやる気はあるの。でも貴方も一緒よ」
「そりゃもちろん。一緒にやらせてもらうよ。射的は結構好きだし、何よりルルハワで射撃は鍛えられたからね……」
「……若干トラウマになってない?」
「いや、トラウマになるようなものでもなかったけど、教官は鬼だったよねって。うん。当てられたし、マシュは元気になったしでアレはよかったんだけど、終わった後の鶏は許さないって思ったよ」
「あぁ……そう言えばそうね……まぁ、今じゃ楽しい思い出よね。ルルハワは。たぶんもう行けないでしょうし」
「本当にねぇ……同人誌を描くって言う一大イベントはあったけど、かなり楽しかったもんね」
そう言って、二人は笑いながら楽市楽座カジノを見て回るのだった。
メルトはW孔明で3T出来るので当てれば勝ち! 当てればな!!(吐血
しっかし沖田さんネタモリモリで凄かったですね……いや本当に。ネタが分からないのがちょくちょくありましたもん。