「うわはははは!!! やっぱ儂のおかげじゃな!! だからその足軽とか言うの外すべきじゃろ!」
「馬鹿言わないでくださいよ。ほとんど私のおかげじゃないですか! なので、もっとセンパイは私を優遇してくれてもいいと思うんですけど!!」
「今回は私も頑張ったわ! えへん!」
高笑いするノッブと文句を言うBB。そして、胸を張って得意気に言うアビゲイルの三人。
そんなアビゲイルの頭を撫でつつ、オオガミは、
「うんうん。アビーはめっちゃ頑張った。なんせバフが大変有能。やっぱノッブには出来ないところだと思うよ」
「あれっ、儂遠回しにディスられた?」
「いや、あれはもう直接ですよ。ドストレートです。一切遠慮なしですよ」
「えっ、儂撃って良いよね? それで撃たれても是非もないよね?」
「はい。是非もないので撃っておきましょう。最近調子乗ってますし」
「マスター。夜道に気を付けた方がいいかもしれないわ」
「えっ、なに、刺されるの? 心当たりがありすぎて分からないんだけど?」
「儂が何もせんでも死にそうじゃなマスター」
「まぁ、例の二人の防御を誰も突破できないので絶対殺されないんじゃないですかね~」
「あぁ、そりゃ無理じゃな。カルデアのエース二人じゃし」
例の二人とは、もはや言うまでもないだろうが、エウリュアレとメルトの二人である。
未だ聖杯でレベル100になったサーヴァントはあと二人ほどいるが、フォウまで積まれているのは彼女たちだけだった。
「さて。じゃ、あとは周回だけだし、いつも通り孔明さん呼ぼうか」
「えっ。いやいや、センパイ。別に急ぎでもないですし、このメンバーのままで良いんじゃないですか?」
「面倒じゃしなぁ~。儂も活躍したいしな~」
「わ、私も出来ればこのままが良いわ。滅多に手伝える機会がないもの。お願いできないかしら」
三人に頼まれたオオガミは、少し考えたあと、アビーを自分の前に引っ張ってノッブ達の方へ向かせると、
「アビーの可愛さに免じてこのまま続行で。あとBBはどちらにしろ引きずり回されるのは確定してるから諦めて」
「あ、私はノッブさえ巻き込めれば言うことないので大丈夫です」
「うむ。実質マスターが面倒な思いをするだけじゃし、問題ないな。頑張れよマスター」
「あ、は~い。頑張りますよ~」
とはいえ、実際に戦うのはBB達なので、大変なのはオオガミではない。
大変なときが来ると言えば、リンゴを食べまくらなくてはいけないときくらいだったりする。
「まぁ、とりあえず行こうか」
「「「おー!」」」
そう言って、周回へ向かうのだった。
ストーリー終わってしまった……