「とりあえず、メルトにも壊されないように補強しなきゃですね~」
「うわっ、本当に壊れとる……流石に防御力が足りぬか……」
無惨に蹴り砕かれたちびBBをノッブに見せつつ嘆くBB。
ノッブは少し考えると、
「とりあえず、試運転としてはどうだったんじゃ?」
「えぇ、まぁ、当初の目的は果たせましたが、やっぱり壊されたのが悔やまれます……やっぱり煽りすぎましたか……」
「いや、あれは儂も同じ立場ならやるからなんとも言えんが……動いたんなら問題ないな。んじゃ、サクッと作り直すかのー」
「はいぃ……お願いします~」
しくしくと泣きながらちびBBをノッブに渡すBB。
ノッブはそれを受け取り、怪我の具合を見ると、
「あ~……まぁ、頑張れば行けるかのぅ……一週間くらいで終わる気がするが……イベント行ったら遅くなるやもしれぬ……」
「まぁ、そのときは仕方ないですし。私だけでも直せると思いますけど、ノッブの方が早い気がするんですよねぇ……うぅむ、でも、ノッブは特攻ですし、絆レベルボーナスありますし……ボーナスのためだけに入れられる可能性が無きにしもあらずというか、むしろその為だけに入れないのは最近のセンパイらしくないような気がすると言いますか……」
「まぁ、儂が編成に入れられるのも? 優秀すぎるからじゃし? 是非もないと言うか? むしろ、もっと呼ぶべきと言うかじゃし?」
「あ~……はい。そうですね。ノッブは一部に対してむちゃくちゃ刺さるので、優秀です。まぁ、その一部が稀少なんですけど」
「……儂傷付いた。しばらく引きこもる」
「えぇぇぇ!? ちょ、やめてくださいよ謝りますからぁ!」
暗い顔で奥の工房へとこもろうとするノッブを必死で引き止めるBB。
すると、ノッブは深くため息を吐くと、
「大丈夫じゃ。コレは直すし、マスターに呼ばれたらさっさと仕度していく。ここだと設備が悪いから奥に行くだけじゃ。手伝うならお主も来い」
「そりゃ、行けるなら行きますけど……このサイズ、二人でやるんです?」
「なんで同時に作業する扱いなんじゃよ……こういう小さいのをやるときは助手をせい。工具を探し回るのは面倒じゃし、時間かかるからな」
「なんで整理してないんですか……まぁ良いです。困ったら私の部屋から持ってくれば良いですし」
「ま、その方が楽じゃな。んじゃ、さっさと作業するぞー。明日は最低でもどっちかは駆り出されるじゃろうし」
「今日中に進めておかないとですね~」
そう言って、二人は作業部屋へ向かうのだった。
最近複雑になってきた工房。現状、例の隠し階段を降りた先に休憩スペースがあり、そこにはソファーとかテレビとかゲームとかが置いてある。来客用エリア。
そこから奥に続く扉が三つあり、それぞれノッブの作業場、BBの作業場、資材その他の置き場になっている。
ちなみに、始皇帝やルビーは資材その他の置き場に設備を置いているので、奥の工房までは入ってない。
そして、そのエリアは部屋主の許可がない人物は入らないようにされていたりする。
とかなんとか。そんな感じになっていたり。ちなみにオオガミの部屋への秘密通路はBBの部屋から直通です。
ちなみに、わりと頻繁に改装工事が繰り返されるので、間取りは高頻度で変わります。大体喧嘩のせい。
それはそれとして、ついに星五ノッブ! やった! コレは引くしかない!! 超かっこいいノッブ欲しい!! でもあれは技術部には入れねぇな(確信