「という事で、ぐだぐだファイナルが来るらしいのですがノッブ。どう思います?」
「また本能寺なんじゃけど。儂また燃やされるん? やるなら殺るって言って欲しいんじゃけど。敦盛踊る?」
「言えば良いんです? じゃあ専用ステージ作るので一回燃やしましょうか。ダンスステージ欲しいです?」
いつもの工房で、楽しそうに言うノッブとBBに、オオガミは苦笑する。
死因をネタにするのはいつものことだが、流石にステージまで用意するのは不味い。ノッブが意気揚々と退場する可能性がかなり高いからだ。
「そのステージはきっと次のイベントで作られてるだろうからいいとして、今回のメンバーをどうしようかって思うんだけど」
「ふむ? 深く考える必要ない気がするんじゃが。だってほら、いつもの攻撃力アップじゃろ? 正直要らんじゃろ」
「要するに、センパイが連れ回したいサーヴァントを自由に選ぶってことです! もちろん、BBちゃんでも良いんですよ?」
「ん~……とすると、インドで絆レベルを上げきれなかったサーヴァントを連れ回すしかないかな……」
「あれ。それって、もうBBちゃんの可能性ゼロじゃないです?」
「ふっ。更に言えば儂ら織田軍は全員絆レベル上がっとるからな。人斬りサークルの樽たくあんと以蔵しかおらんわ。おかしいんじゃけど!儂より茶々の方が絆レベル高くない!?」
「連れ回さないと絆レベルは上がらないから……連れ回すのが面倒なノッブは置いていかれる定めなんだよ……」
「面倒と言い始めたらエウリュアレとメルトとか、まさにそれだと思うんじゃけど!! 単体だし! 儂全体なんじゃけど!!」
「そこはほら、越えられない壁があるから」
「嘘じゃ! 絶対嘘じゃ! 儂知ってるからな! メルト一筋っぽく振る舞っておきながら、最終的にはエウリュアレを選んでおったのを! つまり儂も連れ回しメンバーに「入れません」納得いかんわぁーーー!!!」
三人の間にあったちゃぶ台がひっくり返される。
だが、それを最初から予想していたとばかりに、オオガミは横に転がってかわし、BBは門を使ってちゃぶ台をオオガミの正面に飛ばす。
ゴッ。と鈍い音を立てて、頭に激突したちゃぶ台の下敷きになるオオガミ。
それを行ったBBは満足そうにすると、
「まぁ、私も邪神霊基じゃないと使われませんし。ノッブも次のイベントで強い霊基になれば良いわけです。ふふふ。つまり、BBちゃんによる邪神的合成をすれば確実に強力なサーヴァントになると思うんですよ!」
「……儂は遠慮しておくぞー。やろうとしたら蜂の巣にするぞ」
「は~い。しませんってそんなこと。面倒ですし、万が一にも失敗したら私の負担が増えますし。それじゃ、センパイを医務室へ運んでおきますね~」
そう言って、ちゃぶ台の下からオオガミを引きずり出したBBは、工房を出ていくのだった。
星五ノッブ、期待してます。つよつよノッブが見たいんじゃぁ……波旬を使うノッブが見たいんじゃぁ……