「DP終わったね」
「そうね……いつもよりだいぶ楽に終わったわ」
「儂も戦えたしな」
「まぁ、アイテムが全然集まってないんですけどね」
「単体宝具たる余に出番はないと見た。アイテムはパッションだな」
「わ、私ですか? 他の方もいるのに……」
「珊瑚集めにおいて、現状うちの鯖で右に出るものなし。よって、リップがメイン戦力で」
「えっと……その、頑張ります」
ついにDPが集め終わり、これ以上鬼を狩る必要がほとんどなくなったオオガミ達。
次の目標はアイテム。珊瑚と反物とつづらをかき集める作業だった。
「林檎……食べないとかなぁ……」
「そうね。どうせ、いつもの様に最後の最後でAPが足りなくなるわ」
「そうじゃな。後悔するくらいなら食ってしまえ」
「やっぱりそうかぁ……まぁ、今日はしないけどね」
「うむ。安定のマスターじゃな」
「えぇ、安定ね」
「さりげなく馬鹿にされてる気がするよねぇ……」
「回復アイテムなんか、基本そんなもんじゃろ」
「もっと盛大に使用しなさいよ」
「無くなったらこう、心細いし」
「うむ。じゃよね。分かるぞ」
「まぁ、無理のない程度に頑張りなさい」
「出来る範囲で頑張るよ、うん」
とりあえず、明日は林檎を食べるか。と考えるオオガミ。
「それにしても、最後のエウリュアレの張り切りよう、すごかったのぅ」
「4連続宝具発動だったしね」
「たまたまよ。あんな所でクリティカルが出るなんて思ってなかったし」
「そのおかげでほぼ完全に悩殺ENDだったよね」
「男性相手なら、負ける気はしないわね」
「頼もしい限りじゃな」
「この調子で頑張ってもらおうかな」
「えぇ、今回みたいなのだったら大歓迎よ」
「うん。今回みたいに男性が敵ならお願いね」
笑みを浮かべるオオガミに、不敵な笑みで答えるエウリュアレ。
本当に、エウリュアレは男性に対しての攻撃力が異常だという事を改めて実感した今回のイベント。次回以降も、おそらく男性が出てきた場合、エウリュアレは確実に編成に組み込まれるのだろう。
「そういえば、さっきの言い方だと、これから先はやらないみたいな言い方だけど、そんなことないんでしょ?」
「そりゃ、アイテムは落ちるしね。やらなきゃ損だよ」
「つまりは、やっぱりアイテムを手に入れ終わるまで、私に休みは無いって事ね」
「そうなるね。という事で、周回頑張ろうか」
「えぇ、そうね、そうよね。どんどん行くわよね。分かっていたわ。分かっていたから……最高攻撃力、たたき出しましょう? ダメージチャレンジよ」
「楽しそうだね、それ。300万越え狙いかな?」
「一撃粉砕。やってみたいじゃない?」
「…………挑戦、してみようか」
「えぇ、やっちゃいましょ。こうなったら全力で楽しみましょう」
心底楽しそうに、エウリュアレは笑った。
それに釣られ、オオガミも笑うのだった。
「…………編成、どうするつもりなんでしょうね」
「とりあえず、攻撃力上げられないから、儂は除外じゃな」
「難しいですね……ターン制限ありますし」
「まぁ、とりあえず明日じゃな」
マシュとノッブは二人を見つつ、そんなことを言うのだった。
ダメージチャレンジ……やってみたいですよね……エウリュアレなら孔明が一番ですよね。たぶん。
アイテム、集めるためには林檎が必須の予感……!!