また私がメイン戦力…(いい加減、儂も戦力入りしたいんじゃが)
「私……また、ここにいるわね……」
「安定の、儂はオマケじゃな……」
「仕方ないよ。攻撃力はどうしようもないし」
「上昇率……あってないようなもんじゃろ」
鬼ヶ島第一の門。そこが今回の舞台だった。
投げやりになってるノッブ。それとは対照的に、死んだ魚の様な目で呟くエウリュアレ。
ボスが男性特性を持っている。全ての原因はそこにあるのだった。
「残酷よね……どうあがいても呼び出されるんだから……」
「大体のイベント、フル出場だよね」
「儂とは正反対じゃの。つか、儂ってまともにイベントに参加して無くね?」
「性能の違いって、ハッキリ出るよね。というか、そもそも敵が単体で出てくる方が多いよね」
「うん、まぁ、そういうことなんじゃろうなって思ってたが、ハッキリ言わんでも良かったと思う。もうちょっと言い訳しても良かったんじゃないか?」
「嘘は出来るだけつかない感じで!」
「だからと言って、フォローしない理由にならんじゃろ……」
若干泣きそうなノッブ。それもまぁ、仕方ない。ようやく活躍できると思えば、当然の如くあまり使えない子認定され、代わりに出てきたエウリュアレが全てを屠っていくという状況だった。
だが、エウリュアレは再び前線に出てきた時点で、最初から苦い顔をしていた。
「私……いつになったらイベントで休めるのかしら?」
「休めないじゃろ」
「休めないね」
「ノッブどころかマスターが否定してきたわ。これはあれね。俗にいう、ブラックってやつね」
「そうじゃな。まぁ、一部の奴等だけじゃろうけど」
「ねぇ……それさ、俺が休みを入れないって思われてる……?」
「……それもそうね。マスターが休んでる時は休むものね。よし、じゃあ、後で膝を貸しなさい」
「え、何するの?」
「その時になったら言うわ。ほら、早く今日の分を終わらせてきましょうよ」
「えぇ……めっちゃ不安だけど……まぁ、エウリュアレだし、大丈夫だよね」
一体何をされるのか不安に思うオオガミ。しかし、先に進んでいくエウリュアレを無視するわけにもいかず、追いかける。
「いやぁ……儂、やっぱ場面が限られるのぅ……まぁ、へこたれておっても仕方ないか。完全に使われないわけじゃないしの。一応雑魚を倒すときだけは儂と茶々のターンじゃし、今はそれに甘んじるとするか」
ノッブはそう呟いて、先に進む二人を追いかける。
ちなみに、バーサクライダー牛若丸は、クイックが半減しているためお留守番となっているのだった。
えっと、はい。エウリュアレが安定の強さでした。強化無し宝具で10万超えるんですね……礼装をつけたらどうなる事か……