「うわははは!! やはり儂の出番じゃな!」
「珍しく私も戦線ね。まぁ、セイバー相手なのだし、仕方ないと思うけど」
「本当に相性不利を加味しないわね。編成に入れているだけでも枠を圧迫するでしょうに……でも、そう言うの、嫌いじゃないわ」
珍しく前線で楽しんでいるノッブとエウリュアレ。
編成に入っているが後方に送られたメルトは不満そうだが、相性不利なので仕方がないと分かってはいる。
「しかし、儂だけで良かったのか?」
「あぁ、うん。BBは等倍だし特効無いしで今回は見送り。アビーはバーサーカー処理に有用なので時が来たら呼ぶよ」
「ほぅほぅ。つまり、BBは放置じゃな?」
「うん。そう言うこと」
「酷くないですか!? 私が何をしたんですか!!」
明らかにBBを遠ざけているような雰囲気に門を開いて慌てて飛び出してくるBB。
しかし、その時を狙っていたかのようなメルトの鋭い膝の一撃がBBに突き刺さる。
その衝撃でゴロゴロと地面を転がったBBは、壁に激突して止まり、ゆっくりと体を起こす。
「あら。これはこれは、お母様? 突然私の前に出て来て、そんなに蹴られたかったのかしら?」
「……そうですか、そうですか……良いですよ。分かりました。戦争ですね? 一方的に蹂躙してあげます」
「あら、ここは月ではないというのを忘れてるみたいね。すぐに泣かせてあげるわ!」
出会って数秒。即座に始まる戦闘に、オオガミはため息を吐き、
「ノッブ。『
「撃って良いのか? ならば撃つぞ。うわははは! これが魔王の『
即座に放たれるノッブの宝具。ここが事務所ではなくて良かったと心底思うオオガミ。
そして、宝具を受けた二人は、
「危ないじゃない。BBごと撃つなんて止めてちょうだい」
「お。無傷じゃな? おかわりいるか?」
「要らないわ。撃つならBBだけにして」
「くっ……先に一撃だけ入れて回避を剥がしていくなんて……メルトめ……恨みますからね……」
宝具の直撃を受けて動けなくなるBBと、回避したメルト。
確実にBBを始末しにいっている辺り、ちゃっかりしていた。
「それで、BBがこっちに来ちゃったわけだけど、どうしようか。とりあえず連れて帰る?」
「それが一番じゃろ。そこら辺に投げてたらちっこい儂に回収されるのがオチじゃ。こやつを持っていかれると儂が困るからな」
「了解。じゃ、一回事務所に帰るよ~」
そう言って、オオガミ達はBBを引きずりながら事務所へと帰るのだった。
沖田さんを倒したのはノッブ……やるなノッブ。やっぱ強い……でもNP回転悪いので困ってないとき専用……