「カーマさんカーマさん。ケーキを一緒に食べましょう?」
「……他の人を誘ったらどうですか。私は私で持ってきていますし」
食堂で、一人でいたカーマに話しかけるアビゲイル。
だが、冷たい態度で返されたアビゲイルは、悲しそうな雰囲気を出しながら、
「そうよね……私みたいな悪い子と一緒に食べてくれないわよね……いいわ。一人で食べるもの……」
「……別に、ダメとは言っていないです。お好きにどうぞ」
「冷たいのね……やっぱり悪い子とは関わりたくないのよね……」
わざとらしく、しくしくとなくアビゲイル。
それによって周囲からカーマへ刺さる視線が刺々しいものへと変わっていく。
さては計画的犯行なのではと思うが、対策があるわけでもないので仕方ないとばかりにため息を吐き、
「あ~はいはい分かりましたよ。一緒に食べましょう。これで良いんですか?」
「ありがとうカーマさん!」
そう言って、目の前の席に座るアビゲイル。
表情が一気に変わったので、やはり仕組まれていたかと思うカーマ。
とはいっても、はっきりとした実害はない。
「それで、突然何の用なんですか。わざわざ私と一緒に食べたいとか、それだけじゃないんでしょう?」
「うん? 一緒にケーキを食べたかっただけとしか言いようがないのだけど……」
「まさかそれだけのために泣き落としまでしたって訳じゃないでしょう? あと、次からは止めてください。私が周りから殺されそうなので」
「皆そんなことはしないわ。素直にエルキドゥさんに報告するだけだもの」
「……なんでしょう、とっても相性が悪い気がするんですが、何者なんですかそのサーヴァントは」
「ん~……マスター達に聞いた方が良いと思うわ。文字通り、身をもって味わったらしいもの。詳しいに決まっているわ」
「……そうですか。では、今度そうするとします」
そう言いつつ、ケーキを一口食べるカーマ。
目の前でとても美味しそうにケーキを食べるアビゲイルに、カーマは困ったように、
「……本当に食べに来ただけなんですか? もっとこう、何かあるとかではなく」
「だから、最初から言っているじゃない。一緒にケーキを食べたかっただけ。それ以上でもそれ以下でもないわ。でも、一つだけあるとしたら、カーマさんの取ってきたケーキも食べたいわ」
「……なんだかあまり面白くないです。もっとドロドロしたのがあっても良いと思うんですけど」
「そういうのはないわ。ただ、カーマさんとは一緒に遊んでみたいわ。BBさんみたいにイタズラが得意そうだし」
「……仕方ないですね。今度一回だけですよ。良いですか」
「えぇ、分かったわ!」
そう言って、二人は悪巧みを始めるのだった。
アビーの悪い子レベルが上がっていく……
1600万DL記念かぁ……と思って情報確認して、めちゃくちゃ石が手に入る事が分かったのでとりあえず30個手に入れて回したらラーマ来ました。なんですか。インドピックアップですか。やったぜ。