「さて……いかがいたしましょうか。盗むというのも中々骨の折れる事ですね。実際にやっているのは私ではないとしても、時間がかかってしまいます」
「まぁ、急いでるわけじゃないし、良いんだけどさ……それはそれとして、めちゃくちゃ長いのは問題だと思うよ。住んでる場合の話ではあるんだけど」
「まぁ、確かにそうですね……それはそれとして、マスターさん? 私、とっても聞きたいことがあるんですが」
どこか青い顔をしているパールに言われ、何となく予想がつくオオガミ。マシュからもそろそろ連絡が来るのではないかと思うオオガミに、
「あの、カルデアに嫌な気配を感じるのですが……カーマを召喚していたりはしませんよね?」
「……はて、何のことやら……」
「大丈夫です先輩。もうばれてます。後、せっかくちょっと貯めた種火もほとんど全部使ったというのも含めて」
「……ごめんなさい」
マシュから飛んできた通信に、オオガミは反論することも無く素直に認めた。
マシュがとんでもないほどにいい笑顔なのだが、あれは怒っているのだとはっきりとわかっていた。
「はて……呼べるという事は、縁を結べるという事で……いえ、私も同じようなモノでしたか」
「キアラさんは何を悩んでるのさ?」
「いえいえ、何でもございませんよ。カーマさんがカルデアに入ったというのであれば、こちらのカーマとはまた別の存在。遠慮せずとも良いという事でございますね?」
「まぁ、そう言う事ではあるのかな……? うん、まぁ、そう言う事にしておこう。遠慮なく全力でよし。最初からそのつもりではあるんだけども」
「私も頑張りますからね! 置いて行かないでくださいよ!?」
「いや、置いて行きはしないけどね?」
「だって、なんか置いて行かれそうな雰囲気なんですもの……!!」
「マスターが置いて行く訳ないじゃないですか。エウリュアレさんやメルトの様に、否応にも連れまわされる方がいるように、一度連れまわすと決めたら、マスターは置いて行きません。えぇ、本当に。少し羨ましいです」
「あの、キアラさん? それ、基本批判されてるから止めてほしいんだけど……それに、今回の連れまわしメンバーはキアラさんもだからね?」
「分かっています。えぇ。中々無い事ではありますからね。珍しさに私、昂ってしまいます」
「あ、はい。うん。これ以上は突かない方が良い気がしてきた。よし、行こう。鍵を盗んで謎を解いて階段まで一直線だ」
そう言って、オオガミは進んでいくのだった。
カーマさん顕現。何気にキングプロテア以外の桜サーヴァントが全員そろってるような?
とりあえず、レベル90にしておいて、縛り用に封印。めっちゃ強いアサシンですからね。女性にジャック。それ以外にカーマですよ。
星五礼装が一枚も来なかったのは致命傷……