「なぁ、なんで儂はこんなところに居るんじゃ?」
「そりゃ、現状特効付いてて戦力になるのがノッブだからじゃない?」
鳥羽伏見の戦い。第二回勢力戦は、すでに逆転し新撰組が優勢になっている。おそらく夜になれば完全に逆転するのだろう。
「まぁ、儂が強いのは是非もないのじゃが、たまにあっさり殺られるのは面白くない。せめてマシュは入れない?」
「ほら、後方にはいるし」
「それじゃ意味がないのは分かるじゃろ!? 儂が殺されたあとに来ても儂は助からんから!」
すでに1回、集中攻撃を食らって叩きのめされたあとだった。
戦闘自体はドレイク船長が薙ぎ払ってくれたので勝てたが、ノッブは途中で超連撃を食らって倒れていた。それが不満なのだろう。
まぁ、当然と言えば当然なのだが。
「でも、正直ノッブが運良く倒されない方が多いから良いじゃん。一応負け無しだし。周回するには大丈夫でしょ?」
「大問題じゃたわけ! 儂が殺られるとか、どう考えても一大事じゃろ!」
「ん~…まぁ、最悪ドレイク船長が残ってくれれば救いはあるけどね」
「儂の存在価値っ!」
悲鳴のような声を上げるノッブ。
「まぁ、あれだよ。ノッブは頑張ってるよ。現状普通に強いしね」
「む。正面から褒められると、なんか照れるな…」
「というか、ノッブのバリエーション多くね?」
「そこは儂も知りたい。というか、肖像権の侵害じゃ。使用料を搾取せねば」
「はは。ノッブらしい」
「それはどういう意味じゃ」
「そのまんまだけどね。いやぁ…最初はちびノッブ。次はでかノッブときて、銀ノッブに金ノッブ。しかも今回から更に増えるとか、ノッブすごくね?」
「ノブ撰組とか、ノブ戦車とかなんだし。しかも今度は量産型メカノブにノブUFOとか、儂を作りすぎじゃ。つうか、ここまで来ると今度はどんな儂が出てくるのか気になるんだけど」
半分自棄になりつつノッブがそう言うと、何かを閃いたような表情でオオガミは言う。
「ノブンクルスとかどう? ホムンクルス的な感じで」
「そりゃ無いじゃろ。語呂悪いし」
「だよねー。ん~…後何かあるかな…」
「……まぁ、明日に期待ってことじゃな」
「だね。じゃあ、そろそろ陽動作戦再開と行こうか。全力でメカノブを殲滅しよう」
「そうじゃな。あやつら、八連双晶を落とすからな! 儂のスキル強化の糧となるが良い!」
ハッハッハッハッハ! と二人が笑いながら戦線に戻っていくと、
「マスター! 信長さん! どこ行ってたんですか? 沖田さん達はどんどん行ってますよ?」
「おぅ! 待たせたなマシュよ! ここからは儂とマスターで頑張るでな! 任せておけぃ!」
「そういうこと! じゃあ、行くよマシュ! 皆! 戦闘再開だ!」
その声を聞いたメンバーは、それぞれ立ち上がり、自然とオオガミの後ろをついていくのだった。
でもたぶん、あきれた表情でついてきてるのがほとんどだと思うの。
そんな感じの第二回勢力戦。朝はノッブ軍が優勢だったのに午後には逆転してらっしゃる…凄いぞ沖田さん!たくあんが主菜とか驚いたけど!
でもそんな沖田さんを酷使する土方さんは怖いので回そうか考え中。来たら我がカルデアが荒れる予感…!