フリクエ周回が予想以上に長いんだけど(文句言ってないで周回するわよ)
「ちょっと、始まったわよ?」
「集め終わってないんだから行けるわけ無いでしょエウリュアレ!」
「BBちゃん出演するから早めに準備したいんですけどぉ! さっさと終わらせてくださいって!」
「儂帰って良い? ダメ? そんなぁ……」
イベントが始まったとはいえ、そんなの関係なく周回を続けるオオガミ達。
現実は非情である。今日中に参戦できるかも怪しかった。
ちなみに、キャスター二名は先程から静かになっていた。
「ど、どうしましょうセンパイ! キャスター二名の目が死んでます!」
「いや、結構前からじゃよね?」
「正直あの二人はやりたくないと抗議しているだけで、出来るはずなので問題なし! というか、連れ回し歴はBBよりも多いはずなので体力が無いわけない!」
「おかしいわよね。だって、BBの方が孔明より先に来てるのに、孔明の方が連れ回し歴は上なんですもの。不思議よねぇ……」
既に瀕死の様相の二人を見て、染々思うエウリュアレ。
それに対してBBは胸を張りつつ、
「そりゃ、センパイがBBちゃんの性能を信じてませんでしたし? でもでも、今はもうBBちゃんの虜ですから。完全にBBちゃんに依存してますって!」
「クリティカルで殴るならカード固定は優秀じゃからな。儂知ってる。クリティカル要員じゃ」
「ノッブは黙っててください!」
「理不尽なんじゃけど!?」
何故か怒られたノッブは驚きつつも、あまり気にしていないような雰囲気があった。
「しっかし、あんまり面白いもんもないのぅ……」
「ノッブはあれです。次はオートマタを作りたいので、あそこら辺のを解体して構造解明しておいてください」
「えぇ~? 面倒なんじゃけど」
「暇なら良いじゃないですか。それに、人形は汎用性がありますし!」
「あ~……そうじゃのぅ。なら是非もなし。BBが倒したのを回収してくるか」
「行ってらっしゃいノッブ! 今のうちに移動しておきますね!」
「わざとか貴様ぁ!」
颯爽と立ち去ろうとするBBを捕まえるノッブ。
「いや、BB。終わってないんだから移動できるわけ無いでしょ。ほら、次のクエストよ」
「い、嫌です! いい加減手が痛いです! 一回一回地面ごと握り潰すんですよ!? 地面クレーターだらけですって!」
「大丈夫。そのうち修復されるわよ」
「適当ですね!? 固有結界だからってなんでも許される訳じゃないんですよ!?」
「いいから敵ごと握り潰しなさい。でないと終わらないんだから」
「嫌ですってばぁ!!」
そう言って悲鳴をあげるBBを引きずっていくエウリュアレ。さりげなくエウリュアレの支援をしているキャスター二名は、BBも同じ穴に落とすつもりなのだろう。
そんな二人を見つつ、
「で、ノッブはどうする?」
「儂は回収作業してくる。移動するときは声をかけるんじゃよ」
「はいよ。じゃ、レッツゴー」
そう言って、ノッブはオオガミ達と別れて行動するのだった。
結構多いよどうなってんの……本当に終わるのかなこれ……