「ノッブゥー!」
「ノブブ! ノブ、ノッブー!」
「……めっちゃ真面目に働いてる……」
年末のパーティーを準備するカルデアメンバーと、ノッブがアビゲイルから借りてきたチビノブ達。
彼(彼女?)らは、現状一番働いているのではないかというくらい頑張っていた。
「これは、待遇を変える必要があるんじゃ……?」
「おいマスター。何故儂を見る」
「……さらばノッブ……」
「マジかっ! 今の一瞬で儂要らん子か! 嘘じゃろ!?」
「お疲れ様だよ叔母上っ!」
「茶々!? 縁起でもないんじゃけど!?」
「ノッブが見捨てられたなら、私が貰っていきますね! 下僕として働き続けてもらいますっ!」
「絶対嫌なんじゃけど!?」
チビノブの優秀さにリストラされそうなノッブだったが、引き取り先はいるようなので安心できる。
本人は本気で悲鳴をあげているが。
「さて。まぁ、なんだかんだ言って皆乗り気で良かったよ。そうじゃなかったら出来ないからね。特に料理班とか」
「クリスマスイベントの時に集めた食料が残っているからね。ついでに正月料理も作っておくとするよ」
「任せろ。キャットが本気を出せば三が日を乗り切れるほどのおせち料理を用意することも可能……だが、それだとキャットは二日も料理を作らないことになり存在意義を失うので一日で消費しきってもらう。慈悲はないと知れ」
「キャットが恐ろしいんだけど。仕方ないから残ったらノッブに食べてもらおう」
「えっ! エウリュアレじゃなく儂か!? 最近儂への当たり強い気がするんじゃけど!?」
一体何をしたと言うのか。そう言わんがばかりのノッブだが、遠回りなBBの攻撃なので、それに気付くまではノッブはこのままだろう。
「ん。そういや、エウリュアレは?」
「あぁ……現場監督とか言ってサボってたから、向こうでジャック達と一緒に飾りつけを任せてるよ」
「あぁ……やっぱサボってたんか……クリスマスの時もサボっておったからなぁ……基本マスターの言うことしか聞かんから助かる」
「なるほど……まぁ、言うことを聞いてくれるようなキャラしてないしねぇ……」
「もう諦めとるからいいんじゃけどね?」
「ん~……まぁ、やってくれるように言ってみるよ」
「うむ。期待せんで待っとるわ」
そう言って、その場を離れるオオガミ。
ノッブ達はその姿を見送ったあと、
「さてさてノッブ。お仕事の時間です。逃がすつもりはないので観念して働いてくださいね?」
「わ、儂はチビノブのメンテが――――」
「大丈夫です。食事関係は全部マシュさんとアビゲイルさんがやってるので。ほら、行きますよ」
「い、嫌じゃああ! 儂は行きたくない! サボりたい!」
「却下します♪」
そうして、ノッブは悲鳴をあげつつ、BBに連れ去られるのだった。
さて、大晦日に何をしようか……