「「「「メリークリスマス!!」」」」
パパパンッ!! と響くクラッカーの音。
当然、ボックス帰りのオオガミ達も参加していた。
「あぁ、乗りきったのだわ……! これで私も一人前のカルデア職員よね!」
「カルデア職員の条件高くない? あのボックス周回が条件なの?」
「そんなわけ無いですけど……誰ですか、そんな嘘を言ったのは」
「ん。犯人はあっちでチキン取りに行っとる」
ノッブが指差す先にいるのはBB。
それに気付いたマシュは、素早く盾を取り出してBBに近付くと、BBを背後から叩き潰しに行った。
チキンに夢中だったBBはそれに気付くのが遅れ、反撃できずにチキンを死守して叩き潰された。
ノッブはその様子を見て黙祷しつつ、自分用に取っておいたチキンをモグモグと食べる。
「ん。孔明達はどうしたんじゃ?」
「それなら、あっちで倒れてるわ。まぁ、あの二人は頑張ってたしねぇ……仕方無いわ」
「まぁ、ずっと連れ回されておったからのぅ……エウリュアレは今回待機じゃったしな」
「そうねぇ……って、気にしてないのだけど? むしろ、連れ回されなくて助かったのだけど……」
「そうじゃな。うんうん。儂分かるよ。うんうん」
「絶対わかってないでしょ。適当に言ってるわよね」
「うむ。そんなもんじゃよ」
「神様の話くらい聞きなさいよ……」
「儂、神殺しじゃし。是非もないねっ!」
ドヤ顔のノッブに、チキンの骨を投げつけるエウリュアレ。
ノッブはそれを平然とかわし、偶然後ろにいたアナが回避することができずに当たって倒れる。
持っていた料理は、隣にいたアビゲイルが受け取って大惨事にはならなかった。
「危ないのぅ……当たってたら痛いじゃろ」
「当てるつもりだったのに……」
「あの、アナさんが普通に動けなくなっているのだけど……」
「私のせいじゃないわ」
「儂も悪くないな」
「えぇ……」
仕方がないとばかりに触手を使ってアナを医務室まで連れていくアビゲイル。一緒に料理も持っていったので、食べ損ねることはないだろう。
「それで、マスターがいつの間にかいないんじゃけど?」
「あぁ、BBの介抱に行ったわ。マシュが容赦なく叩き潰してたし。手伝いに行く?」
「いや、儂はここで食べとるよ。うむ、ピザうまいな」
「そうねぇ……なんというか、美味しいから手の止め時を失うわよね……」
「わりとずっと食えるしのぅ……」
「くはは! 止められるものなら止めてみるが良い!!」
ぼんやりとしていた二人の隣を走り抜けるバラキー。
その影響で皿が一枚落ち、割れて散らばる。
それを見たエウリュアレは、笑顔でバラキーを呼び出すのだった。
オカンなエウリュアレ。
あ、170箱で飽きたので止めました。リンゴ無くなるぅ。