今日のカルデア   作:大神 龍

607 / 1263
※人智統合真国 シン ネタバレアリ! 注意してください!!















人智統合真国SIN
なるほど新機能(なんて厄介なのを搭載してくれたのかしら……!!)


「……ステルス?」

「ちょっと待って。マスターがこれ以上逃げる性能上がるのは反対よ」

「でも、もう搭載されちゃいましたから……」

 

 遠方からとはいえ、立派なステルス機能。それをオオガミが持つとは、つまり、厄介レベルが上がるという事だ。

 そのせいでエウリュアレとアナが苦い顔をしているのだが、オオガミは満足そうだった。

 

「ハァ……まぁいいわ。それで、今回はどんな感じ?」

「あぁ、うん。当初の予定を変更していつも通りで行こうかと。エレちゃんにはもうちょっとお休みしてもらうかなぁ……」

「別に、レアリティまで縛る必要は無いと思うのだけど。絆礼装を貰っていないサーヴァントを連れて行くってだけでいいじゃない」

「ん~……それもそうなんだけどさぁ……容赦なく行ってもいいんだけど、それだと案外さっくり終わりそうじゃん? それはなんというか、味気ないかなぁって」

「自分の命がかかってるとは思えないセリフよね、それ」

 

 特に意味も無く編成に縛りを入れているあたり、意外と末期なのかもしれない。

 

「というか、当初の予定って?」

「ん? あぁ、クラス編成縛りをしてたんだけど、勝てない敵が出たので諦めていつもの奴に変更したってだけ。チャージアタックもスキルも厄介だから、やってられなかった」

「なるほどね……いえ、だから、縛る必要はないんじゃないかしら?」

「いや、なんというか、やらなきゃいけない感じがして……」

「別に誰も望んではいないと思うのよね……そんな使命感捨てちゃいなさいよ」

「ん~……完全にダメってなったら、その時だね。まぁ、この分だと、最悪エウリュアレが出てくるかもだけど」

「……あぁ、墓穴だったわ……」

 

 今ので、なんとなく呼び出されそうな雰囲気を感じ取るエウリュアレ。実際にどうなるかはわからないが。

 

「でも、姉様。たぶん今のマスターは、容赦なく連れていくというよりも、勝機があるから連れていくという方が多いので、昔と違って楽だとは思います」

「……まぁ、その通りではあるけども、でも、そうじゃないのよ。私が出るときって言うのは、要するに、本気でどうしようもなかったときってことなのよ。男性が相手の時に限るけどね。だから、呼び出される可能性があるってことは、男性で、それだけ面倒なのがいるってことよ」

「……あぁ、そういうことですか」

 

 要するに、面倒な相手を投げつけるな。ということらしい。

 当然とばかりの表情をするエウリュアレに、アナは苦笑いをするのだった。




 最初は、たぶんメインサーヴァントはセイバーかなーって思ったので、セイバーオンリー縛りで行こうかと思った後、四節ラストで詰まったので縛り変更。妥協しないと終わりそうになかった……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。