「くふふっ、今日は厨房に行って菓子を奪う。良いな?」
「はーい!」
「私たちとバニヤンは情報抹消しておくね」
「あれっ、茶々は? バラキーは良いとして、茶々は?」
茶々の部屋で作戦会議をするバラキー達。
どうやらバラキーと茶々は見つかったときにすかさず売られそうな雰囲気が漂っているが。
ちなみに、アナスタシアとスカディも相部屋なのだが、二人ともコタツの魔力にやられて、ダメな
「うむ。まぁ、茶々以外は逃げられるし良いか。では、狙うは菓子棚の中だ。各員、失敗したら撤退だ。では行くぞ!」
「ちょっと待って!? 茶々逃げられる要素無いんだけど!?」
「頑張ってね! 茶々!」
「大丈夫! 茶々なら逃げられるよ!」
「圧倒的不安しかない!」
どうあがいても一人孤立して取り残される感。
しかし、そもそもとして、見つからなければ問題ないのだ。
「ぐぬぬ……どうか誰も見張っていませんように……!」
「まぁ、赤い人も猫狐犬もいない時間は調べ終わっているからな。うむ。後は実行するだけだ!」
「レッツお菓子!」
「食べるぞ~!」
そう言って、四人は部屋を出ていった。
それを見送ったアナスタシアは、さりげなくスマホを取り出すと、何処かへと電話を掛ける。
「えぇ、えぇ。今出ていったわ。えぇ、もちろん。コタツ代くらいは働くわ。次も任せて」
「……それはなんだ?」
電話を切ってしまおうとしたときに、スカディがそれを止める。
アナスタシアは少し考え、それをコタツの上に置く。
「これはスマホというものよ。きっと貴女も情報だけはあるんじゃないかしら」
「あぁ、これが例のスマホとやらか。触っても良いだろうか?」
「えぇ。とはいっても、私も最近使い始めたばかりだから、まだ初心者なのだけど。カメラ機能と電話機能しか使ったことがないわ」
「ふむふむ……さて、私でも操作出来るだろうか」
「私が出来たんだもの。貴女が出来ないはずないわ。さぁ、挑戦してみましょう?」
そう言って、アナスタシアはスカディにスマホを差し出すのだった。
* * *
「あ。そう言えばマスター。交換どうするんじゃ?」
「え? あぁ……うん。候補は決まってるけど確定してないかなぁ……土壇場で悩んでる感じ」
「煮えきらないのぅ……」
そんな事を呟きつつ対戦ゲームをしていると、勢いよく扉が開き、
「もちろん
「あ、BBちゃんも来ました~。寝起きなので加減してくださいね~」
「いや、流石にステンノ様は……召喚してもゴルゴーンかなぁ……」
「むっ。じゃあ、私が対戦で勝ったら
「えぇ~……理不尽~……」
「早くやるわよ。覚悟しなさい!」
そう言って、エウリュアレはノッブからコントローラを奪ってオオガミと対戦を始めるのだった。
さて、交換どうしよう……
まぁ、ステンノ様じゃないのは確定ですね(断言