今日のカルデア   作:大神 龍

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※神秘の国のONILAND‼鬼の王とカムイの黄金 のネタバレあり! 注意してください!













8時半って、冷静に考えたら某ニチアサアニメの時間じゃん(たぶん気付いてない人の方が少数だと思うのだけど)

「今さら気付いたけど、なんでクエスト解放が8時半なのか。それは、ニチアサが大体この時間だからじゃない……?」

「なんでそんな大発見みたいに言ってるのよ」

 

 衝撃の事実と言わんがばかりの表情をしているオオガミに、冷めた目を向けるエウリュアレ。

 服装は同じだが、髪をおろして黒縁のメガネを掛けているので、昨日とは少し印象が違う。

 何故メガネを掛けたのかを聞くと、変装のため、だそうだ。はたして誰の目を欺くのだろうか。

 

「いや、なんとなくみんな気付いてるんじゃないかなって思ってた。でも、言わずにはいられなかった」

「そ、そう……まぁ、良いんじゃないかしら。周りに誰かいる訳じゃないし」

「本当にねぇ……みんな何処に行ったんだろう」

 

 いつの間にか誰もいなくなっている拠点に、どうしたものかと考える二人。

 アナだけでもいるかと思っていたのだが、探してもいないので、やはりいないのだろう。

 

「……霊体化してたりしない?」

「それならあなたも分かるでしょ。自分のサーヴァントなんだし」

「だよねぇ……ってことは、本当に遊びにいったのか……」

「いえ、アビーがいるから、食べ歩いてる可能性もあるわ」

「まさか。エウリュアレじゃないんだし」

「…………」

 

 直後、飛び蹴りを食らって転がっていくオオガミ。

 無言の飛び蹴りは、肉体的にも精神的にも大ダメージだった。

 

「全く。誰が食欲魔神よ。私、一回もそんなことになった覚えはないのだけど」

「誰もそう呼んでないのにも関わらず自分でそう言っちゃう辺り、自覚があるんですね……」

「……何よ。自覚した上で変えようとしてないのは問題かしら?」

「いや、それは無いよ。それを言ったら、こっちも変えなきゃだし」

「……まぁ、そういうところを変えられたら、私も困るわ」

 

 エウリュアレはそう言ってそっぽを向き、頬を膨らませる。

 オオガミは少し困ったように笑う。

 とはいえ、食事目的以外でこの場を離れるとしたら、遊びに行くくらいだろうか。

 アナもいないのは、バラキーかアビゲイルに連れていかれたのだろう。

 

「とにかく、今はみんな見つからないから、探しに行かないといけないわけだけど、どうする?」

「探しにいくわよ。新しいところを見てみましょう。そこにいるかもだし」

「そうだね。見落としてるとしたらそこくらいか。じゃあ、行こうか」

「えぇ、そうね。早く行かないとすぐ他の場所に行きそうなメンバーだものね」

 

 そう言って、小走りでティーカップへと二人は向かうのだった。




 オニランドを鎮圧しないでも平然と遊べるのがここのマスターとエウリュアレ。
 集団で暴れながら遊ぶのが現在失踪している子供組。

 はたしてどっちの方が危ないのか……

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