「これでグミは終わりかな」
「むしろ過剰に手に入れてますし。まぁ、ラムネに回せるので良いんですけど」
「ただ、ラムネもクッキーも、礼装が少ないから時間は掛かりそうね」
今日も今日とて姫路城の屋根の上で休憩するオオガミ達。
今日はグミが終わり、残すはラムネとクッキーだけとなった。
「さってと。一段落したし、余ったグミでも食べますか」
「あら、アビー達には?」
「配ってきた余りだよ。後、今なんで静かなのかって思って聞いてきたら、メカエリちゃんと遊んでるからっぽい。まぁ、カッコいいし、仕方無いよね」
「あ~……あのロケットパンチとか、面白いわよね」
「ノッブが前に作ってたガシャドクロも似たような機能をつけようとしてましたよね」
「あれは……うん。完成させられなかったのが悔やまれる……」
「骨が足りなかったのが原因よね……」
メカエリちゃんのロケットパンチから、ノッブが作っていたガシャドクロの話に飛んでいく会話。
大体の話題からノッブに至れるので、結構いろんな事をしていたんだなと思う一同。
とはいえ、今はいない相手。再召喚はいつになるか分からないのが難点だった。
「……さりげなく、一番いろんな事をしてたのって、ノッブですよねぇ……」
「そうねぇ……一番暴れてたのはマスターのはずなのにね」
「あれ? なんかめっちゃバカにされてる気がする……全く暴れた記憶なんか無いんだけどな……」
「そうね。いつものことだものね」
「センパイは暴れてないときは基本無いですし」
「暴れてるときがないって何!?」
何かをするときはほぼ確実に騒ぎを起こすので、ノッブやBBよりも質が悪かったりするオオガミ。
とはいえ、それでも指揮はしっかりしているのでそれほど文句を言えないのも現状だ。
「よし。じゃあ、エウリュアレの分。で、これがBBの分。まぁ、量も質も変わんないんだけどね」
「えぇ、ありがとう」
「ありがとうございます。っていうか、凄い見た目ですよね……なんていうか、刺さりそうというか、岩も砕けそうというか」
「まぁ、普通に美味しいけどね。ソーダ味かしらね?」
「そうですね。というか、コレを集めて、刑部姫さんはどうしたいんでしょう。食べるんですかね?」
「まぁ、特異点の特殊アイテムだから、普通に虫歯になったり太ったりするんじゃないかな」
「まぁ、女神の神核で私は変わらないけどね」
「BBちゃんも、そこら辺は完璧に備えてるので問題無しです! えぇ、全く体型が変わらないっていうのは、きっと女性の敵って言われるんでしょうね!」
「……積極的に喧嘩売っていくなぁ……」
ドヤ顔の二人に、オオガミは苦笑いをするのだった。
ラムネは実質そんな効率変わらないんですけど、問題はクッキーなんですよねぇ……礼装一枚もないと言う……詰んでないですかね……?