「うぅ~ん……惜しいところまでは行きますけど、それ以上にはなりませんね……」
「なんと言うか、疲れてきたよ。結局、ノルマを全然消化出来てないし……」
今日はひたすらジャガ村を攻略しようと四苦八苦していたのだが、後少しというところで、全滅させられるというのを繰り返していた。
「ん~……BBの火力が足りないってより、耐久できないのが問題かなぁ……」
「速攻仕掛けるしか無いですよねぇ……まぁ、最高のカードが引けるまで、運頼みですね」
「運頼みはあんまりしたくないんだけどねぇ……まぁ、そういう戦いしか出来ないよね……悔しいけど、いずれ出来るようになるはず。とりあえず、今回これを攻略するのは、もう使命と言うかなんというか」
「なんか、人理修復よりも本気じゃありません? 気のせいですか?」
明らかに人理修復よりも張り切っているオオガミをジト目で見るBB。
しかし、オオガミは全く気にしていないような様子で、
「気のせい気のせい。全力で挑んでるからそう見えるだけだって」
「まぁ、高難易度ですしね……そりゃ、縛りは無謀ってものですけど、令呪使うのって基本イベントだけですし。なんですか。余裕かましてるんですか」
「余裕も何も、使うところがないだけなんだけど……」
「むぅ……もっとピンチになっても良いのに……」
「今まさにその状況だと思うんだけど」
オオガミの言うとおり、令呪を使っても勝てる気がしない強敵。
だが、BBはそういう意味じゃないと言いたげな表情をしていた。
「さて、とりあえず、APが勿体無いから何回か周回するかな」
「はぁ……仕方無いですね。まぁ、周回は私の仕事じゃないので、そこはスカディさんに譲りますよ」
「うんうん。あ、そう言えば、作ってたのってどうなったの?」
ふと思い出したように、この前シャドウ・ボーダー内で作ってた物の作成具合を聞くオオガミ。
BBは少し考えた後に、
「あぁ、あれですか。あれはもうちょっとかかりますね。まぁ、安心してください。そのうち完成しますよ」
「なんというか、他の人なら微妙な言い方なんだけど、BBとノッブなら信頼できる不思議。まぁ、信頼してるよ。じゃあ、行ってくるね」
「えぇ、はい。また後で会いましょう」
そう言って手を振るBB。そして、オオガミが見えなくなった頃に、ため息を吐くと、
「全く。センパイ、マシュさんに何も買ってあげられないとか行ってますけど、選びきれないだけなんでしょうね……まぁ良いです。とりあえず、ちょっとずつでも作らないとですし。全く……ノッブさえいれば、ちゃちゃっと終わるのに」
そんなことを呟きながら、BBは作業机をどこからともなく取り出し、作業を始めるのだった。
もう、運ゲー過ぎて……BBちゃんが後少しまで持っていってくれてるんだ……後もう少し……!