「ふはははははは!!!
「ふっ、そう騒ぐな、汎人類史の英霊よ。そなたの怒り、分からぬわけではないがあまり騒ぐのは些か余裕が無く見えるぞ?」
召喚され、即座に一触即発の空気になる召喚室。
なお、さりげなく三度目の召喚がされたランスロットは、部屋の隅に転がされていた。
「あ、アナスタシア~!! スカディさんを持って行って~!! 出ないとギル様が荒ぶる!!」
「あら、私なの? アビゲイルさん達の方が良い気がするけれど」
「そっちはギル様を対応させるから!」
「ほぅ? 我を抑えつけるだと? ふはは!! やってみるが良い!!」
アナスタシアがスカディを連れて部屋を出て行くと同時に、アビゲイルによって強制的にトレーニングルームに送り込まれるオオガミとギルガメッシュ。
そこにはすでにエウリュアレとマシュが構えていた。
「フッ、我を楽しませろよ、雑種!!」
「マジ無理もう逃げたい……!!」
「巻き込まれたこっちの身にもなってほしいのだけど」
「……アビゲイルさんがいないのですが、もしかしてスカディさんの方に行きました……?」
「逃げられた!?」
転移門を開いてから全く来る気配のないアビゲイルに、オオガミは頬を引きつらせるのだった。
* * *
マシュの想像通り、何事も無かったかのようにアナスタシアとスカディの前を歩いて案内をしているアビゲイルがいた。
「ねぇアビゲイル? マスターの手助けに行かなくてもいいのかしら」
「大丈夫よ。マスターは負けないわ。勝ちもしないと思うけど」
「ふふっ。中々あやつを買っているのだな」
「もちろんよ! スカディさんも、ゲッテンデメルングで見たでしょう?」
「……あぁ、そうだな。ただ、バイクとやらで引かれたことは忘れんぞ?」
「あ、あはは……でも、スカディさんもクリティカルで一瞬でこっちの体力を一気に削ってたし……仕方なかったのよ」
「ふふっ。そんなに困らせるつもりはなかったのだが、意外と反応が良い。良いぞ」
「……ほ、褒められたのよね……?」
「たぶん、そうよ。私も分からないけど」
「ふふっ。愛い奴め」
ふにふにとアビゲイルの頬をつまむスカディに、何とも言えない表情のアビゲイル。
アナスタシアはその様子を見て、どうしたものかと思っていた。
「さて、次は……そうさな。どこか、私の部屋として使える場所は無いだろうか」
「個人部屋は無いのだけど、アナスタシアさんと茶々さんと一緒でもいいのなら、そこで!」
「ふむ。やはり車体が狭いと何かと問題があるな。まぁ良い、面白そうだ。そこへ案内してくれるか?」
「えぇ、もちろん!」
そう言って、アビゲイルはスカディの手を引いて走っていくのだった。
これでキャスター四天王のうち三人が我が家に……問題があるとしたら、主に石が無いせいでスキルレベルが上がらないことですかね……!!
キャラも増えて来て、そろそろ昔の様に扱いきれなくなってきた頃……そもそも誰がいるのかが分からないというのが最大の問題。誰がこんな縛りしたの。
あ、上姉さま強化来ましたね!! みんな、強化解除をするんだ! え、アビゲイルで十分? 天草が全部吹っ飛ばす? ルルブレがあるじゃないか? そこは突っ込んじゃいけない所だと思うんですがっ!