「はぁ……意外と、面倒な敵だったわね」
「エウリュアレさんは最初だけだったじゃない。私はほとんど出てたわ」
「防御スキルを使ってアーツで殴って宝具……防御スキルを使ってアーツで殴って宝具……ふふ……ふふふっ……」
「マスター。マシュさんがおかしくなってます。助けてください」
「……いや、こっちの方が助けてほしいんだけど」
死んでいるかのようにベッドから動かないオオガミ。目と口だけは動いているが、メモリアルクエストを一気に終わらせたので、その反動で疲れて動けなくなっているわけだ。
それを好機とばかりに顔に落書きしに行くエウリュアレと茶々、アビゲイルの三人。
ちなみに、今回茶々は一回も出撃していない。
「全く、情けないです。どうしてそうなるんですか」
「礼装使いまくったし、最後に至ってはもうめっちゃ時間かかったし……」
「わりといつもの事じゃないですか。そもそも、そんなに急ぐ必要もありませんし」
「まぁいいじゃない。マスターもそれなりにやってたんだし。アナが別段大変だったわけでもないのだし。まぁ……マシュが凄い事になってるけども」
「えぇ。そして、それが一番の問題だったりします」
ひたすらに防御をして、ちまちまと攻撃を与え続ける作業を思い出して死んだ目をして椅子に座っているマシュ。久しぶりの戦いが、まさかひたすらに精神を削る戦いになるとは思っていなかったのだろう。
その何とも言えない表情に、全員、あまり見ないようにしていた。
「ほら、早く起きなさいよ。マシュが精神的に疲れてるんだから、代わりにマスターが頑張る番でしょ」
「えぇ……こっちはさりげなく飛んでくる余波を避けるので精一杯で肉体的疲労が凄いんですけど……そもそも、なんでここで倒れているかを考えてほしい」
「茶々は見てないし。だからほら、気にもしないし! よって、起きてくれるって信じてるからね、マスター!!」
「無茶ぶりを……!!」
オオガミを無理矢理起こそうとする茶々に、アビゲイルが協力し、エウリュアレは止めようと一瞬動いたが、すぐに諦めて見守る事にしていた。
「とりあえず、マシュは置いておくとしても、ダメージトライアルはどうするの? やるの?」
「あ~……よく分かんないから、今日は放置で。なんというか、今日は疲れた。明日やる」
「そう。じゃあ、保留なわけね。マシュは、このままここで寝るの? それなら、私は向こうで寝させてもらうけど」
「へ……えぇっ!? あ、いえ、それは遠慮します! 向こうで寝ますので!! では、これで!!」
そう言って、慌てたようにマシュはオオガミの部屋を出て行く。
エウリュアレはそれを見送ると、今から更に落書きされつつあるオオガミを見守るのだった。
亜種第三特異点が強すぎて、なんで昔の自分はこいつらを倒せたのかと自問自答するレベルでした。令呪切りました。
あ、特異点Fはマシュ・マーリン・玉藻という脳死で二ゲージ削って、玉藻が尊い犠牲となり、悲しみに暮れたままダブルマーリンマシュによって150ターンかけて倒しました。あんなの相性ゲーもクソも無いです(発狂