レッツゴー!! 新異聞帯!!(縛り!? 当然入れるでしょ!!)
「乗り込む準備は出来たかー!!」
「おーっ!!」
「ちなみに、今回は☆5、絆マ、令呪、マーリン禁止縛り! なお、マシュは復活したのでVRマシュ縛りだよ!!」
「どうしてそう、普通に攻略する気が無いんだろうこのマスター!!」
ちなみに、その宣告によって、一瞬で傍観役になったアビゲイルとエウリュアレ。もう自分も突撃するつもりだったアビゲイルに至っては、その場で倒れてピクリとも動かなくなるレベルだった。
「ふ、ふふふ……私はまたお留守番なのね……えぇ、えぇ。もういいわ……アンリで遊んでくる」
「ストップアビー、それは後にしておきなさい。今回はシャドウ・ボーダーでのんびりとマスター観察してましょう。見ていて楽しいわよ?」
「むむむ……じゃあ、アンリは止めて、見てみるわ。たぶんアンリも出るものね。そのためにも止めておきましょう」
「えぇ。個人的には、魔性菩薩さえ一緒の部屋じゃなきゃいいもの」
☆5禁止という事は、あの魔性菩薩ことキアラもシャドウ・ボーダー待機な事実に、苦い顔をするエウリュアレとアビゲイル。
とはいっても、一番被害に遭うのはおそらくアビゲイルなので、エウリュアレとしては損はほとんど無かったりする。
そんな事を話している間にも、オオガミ達の話は続いていた。
「さて、マシュ!! 食料品をぶっこむ袋の用意は十分か!?」
「安心してください先輩!! バッチリ10袋です!! 背負い袋なので、8袋は先輩持ちです!!」
「マスターに重労働させるその精神、正直なので良しとする!! 後輩特権だし!!」
「茶々が言ったら全力で拒否した後意地でも半分に使用と交渉してくる気がする!! 差別だ!! ずるい!!」
「茶々は茶々、可愛い後輩は可愛い後輩。一緒なわけないでしょ!!」
「はっきり言いやがったこのマスター!! おこだよ! 茶々おこだよ!!」
オオガミと茶々の戦争。割と本気で殴り合っているので、そのうちオオガミがやられて動かなくなるだろうと予想するエウリュアレ。
バーサーカーのクラスは伊達じゃないのだ。そのパワーに、オオガミが無事であるはずも無く。
「はいはい、お二人さんそこまでにしとけって。ほれ、次の異聞帯が来ちまうぞ?」
「アンリは出ないじゃん! 黙ってて!!」
「確かにアンリを出す予定はないけど、それはそれとして次の異聞帯に乗り込むのが遅れるのは不味い!! 俺への怒りは敵にぶつけていいから、とりあえず離して!! これ以上殴られると動けなくなるから!! 死んじゃうから!!」
「マスターが死ぬわけないじゃん!! 宝具喰らって無事なのが殴られて死ぬはずないし!!」
「偏見!! そもそも回避してるから!! 直撃は……うん。無いから」
「一瞬止まったの何……? え、直撃したの……? え……マスターマジで不死身なんじゃ……」
アンリの制止に反論したりしつつ、一瞬どもったオオガミに困惑を隠せない茶々。
その一瞬の隙に、足を掴んでいた茶々の腕を振りほどいたオオガミは、改めて話を始める。
「じゃあ、到着と同時に突撃!! 食料の確保を優先的に行くよ!!」
「了解です!! ゴルドルフ新所長にはお肉用魔術の準備をしていてもらいます!!」
「よし、それじゃあ次の異聞帯に向けて、覚悟を決めろ~!!」
オオガミの言葉に応えるように、全員は声を上げるのだった。
食料品大事。後、せっかく育てたアビーですが、今回はお留守番です。残酷な事だ……
そして、所長はお肉魔術を酷使していただくのです……