「茶々、そろそろファイアーに飽きてきたんだけど。もう燃やし疲れた」
「見てれば分かるけど、見ないととんでもないセリフだよね。それ。一見さん誤解必至」
「とはいえ、燃やさないと周回が終わらないのは変わらないわよ?」
「うぐぐ……やっぱ燃やさないとだめかぁ……仕方ない。ちゃんと伯母上を火葬しないとね」
「あの人はいつも焼かれてますね……」
たまに焼かれてたりしたが、いつも反省しないので、いつも同じ目に遭ってたりする。
そんな事を思い出しつつ、アナは目の前で焼かれているちびノブの群れを見る。
「う~ん……あんまり取れないわ。やっぱり焼けた中から取り出すのは難しいかも」
「じゃあアビーが叩けばいいんじゃない? 壊れないくらいの強さで」
「何度か試しているのだけど、今のところ、まだ力加減が出来てないみたいで、うっかり壊しちゃうわ。もう少し頑張ってはみるけど、エウリュアレさんも手伝ってくれないかしら?」
「そうね。ついでにマスターにも――――」
そう言って、オオガミの方へ視線を向けて、エウリュアレは硬直する。
「う~ん、こんなものかな?」
そう言って悩むオオガミの前には、山のように積まれたちびノブシリーズ。
隣でエミヤが苦笑いをしているのも、納得の状況だった。
「エウリュアレさん? どうした――――うわっ! マスターが捕まえたの!?」
「え? あぁ、いいや? 俺がちびノブをガンドで止めて、エミヤが作った拘束具で捕らえてるだけ。とりあえず、兵器は回収したけど、問題は体内の爆弾かなぁ……」
「流石に三度目だものね。要領も良くなる筈よ。っていうか、私達がやる必要ないんじゃないの?」
「いや、ほら、サンプルはいっぱいあった方が良いでしょ? だから数は集めておこうと思って」
「十分すぎると思うのだけど……っていうか、全クラス分って、普通におかしいわよね……」
「一体だけ釣って、捕獲。狩りの基本だよね」
ドヤ顔で語るオオガミに、エウリュアレはため息を吐きつつ、
「パワーでいつもゴリ押す人が何か言ってるわ。もっと攻めた姿勢だと思ったのだけど」
「そこまでパワー型でもないような……? マスターって、意外と一対一で戦ってるときの方が多いと思うのだけど」
「慎重且つ大胆を地でやってるマスターにそれを言っても意味無いと思うんだけど。パワー型の癖にわりとちゃんとした戦略立ててくるからあんまりマスターを相手にしたくないなって」
「……褒められているのか、批難されてるのか微妙なところね……本人的にはどっちだと思う?」
「超好意的に受け取って褒められてるってことでどうですかね女神様」
「……まぁ、貴方がそういうならそれで良いんじゃないかしら。とりあえず、そのちびノブの群れは片付けておいてくれると助かるのだけど」
エウリュアレはオオガミにそう言って、改めてアビゲイルの手助けへと向かったのだった。
ネタバレになるようなネタなんて無いんや……ってか、ぐだぐだイベントの度にちびノブ捕まえてんなコイツら。
というか、腰が痛くて、座るのも辛くなってきたんですが……うぅ……バドミントンで腰から落ちるって何さ……運動音痴過ぎません……?(先週の水曜日の話
う~ん、暇すぎて死にそう……獣狩りをするしかないんじゃぁ……ローゲリウスは強敵だった……