ついに帝都っ!(探偵事務所で引きこもりたいっ!)
「ひゃっはー! 新鮮なイベントだぁ!!」
「スッゴい殺伐としてるんだけどっ!! 茶々、帰りたいんだけど!!」
「陣取り合戦ね! 全部一色にすれば良いのよね!」
「バーサーカーよりバーサーカー……クラススキルの狂気は伊達じゃないってことかしら」
「あ、私もなんですね。ストッパーとしてでしょうか?」
突撃するオオガミとアビゲイル。そして、悲鳴を上げながら触手に捕らわれている茶々と、その触手に座っているエウリュアレ。最後に、おまけ感覚で連れてこられたアナ。
そんなこんなで、今は探偵事務所の端を占拠しているのだった。
「意気揚々と乗り込んで、最初にすることが拠点散策。これ、重要ね。逃げ場の確保と、食糧の備蓄は見ておかないと」
「前回と違って、あまり買えそうにないものね。残念だわ。買い物に行くの、楽しみだったのに」
「この時代なら、また新しいお菓子が出ていると思ったのに。私、やること無くなっちゃったわ」
「エウリュアレはある程度やる気で決められるから良いと思うの。こっちは永久周回だよっ!」
「まぁ、茶々さんの攻撃力は高いので、自然と編成に組み込まれることが多くなると思います。が、私は基本戦闘するのはほとんどなく、後ろで万が一に備え続けるという、精神ダメージだけが強いやつです」
「……なんか、ごめんなさい」
「いえ、私自身はあまり苦だとは感じてないので。引き続き頑張ってください」
なんとか買い物が出来ないものかと画策している横で、茶々を宥めるアナ。
宥めるとは言っても、自分の状況を言っただけなので、特に大それた事はしていなかった。
「さて、とりあえず、今回はよく分からないカエルグッズだね。お持ち帰り用は用意しておくとして、精一杯集めるぞー!」
「おー!」
「これだけサーヴァントがいて、反応するのがアビーだけっていうのも凄いわね……」
そういうエウリュアレも、反応しないということに対しては、他のサーヴァントと同じだった。
「それじゃあ手始めに、事務所の周りで暴れてる、あのゴールデンなヤンキーを倒しにいくよ!」
「おー!」
「むっ。早速茶々の出番の予感。もう帰りたいかなっ!」
「諦めてください。マスターは意外と逃がしてくれないので、早く帰りたいなら早く倒すしかないです」
「なんて面倒な……!! でも、茶々がんばるもんね!」
「はい。その意気です」
アナに言われ、やる気を出す茶々。そんな姿を見て、オオガミは隣のエウリュアレをチラリと見つつ、
「ゴルゴーン姉妹って、精神誘導させるタイプの神様?」
「あら、最初からそんなものだったような気がするのだけど?」
「あぁ、うん。そんなだった気もする」
と、何か納得するのだった。
普通に雑魚が強いんですがそれは……周回も楽じゃないんですが……!