「怖い怖い怖い。本当に終わるの? コレ」
「昼のアレは怖かったわね……ギリギリだったし……」
「アレって、本当に終わったの?」
昼。11時55分時点で残り二万体が二組だったのだが、本当に終わったのかと言う疑問が残る。攻略速度的に行けるような気もするが、どうなったかを見たわけではないので、確証はない。
とにかく、今は復活してきたシェイクスピアが辻バイカーに轢かれて消えたので、おかげでセイバー二人とライダーだ。
「ふふふ……うふふふふ……!! 私の時間ね!!」
「あぁ、その、うん。えっとね……すまないさん以外にはちょっと活躍できないかなって……」
「……興味が失せたわ。城に戻ってるわね」
「一瞬過ぎない!? 見ていてくれるだけでもいいんだよ!?」
「嫌よ。だってここ、襲われるもの」
「大丈夫よ、エウリュアレさん。だって、私がいるもの!!」
「アビーも、その……バーサーカーいないし、あんまり活躍できないかなぁって……」
「……お城でお茶会しましょう、エウリュアレさん」
「あっ、誰も残ってくれない感じですね!?」
笑顔で城へ戻ろうとするエウリュアレとアビゲイルを必死で引き留めるオオガミ。
近づく途中にアビゲイルが足払いや拘束など妨害を仕掛けていたのだが、自然に回避していくので、止めきれなかった。
「もう……どうしてそう、必死で止めようとするのかしら」
「流石に一人は心細いと言いますか、うっかり殺されかけないと言いますか……」
「他にも人がいるでしょ? その人たちに頼みなさいよ」
「バッサリ見捨てて行くね!? 泣くよ!? 鬱陶しいくらい泣くよ!?」
「あぁもう、面倒ね。そんなにいて欲しいの?」
「イエス!!」
「そ、即答ね……本気すぎない?」
「悲しいけど、頼れる人誰もいないしね」
「じゃあなんで私たちのやる気を削る様な事を言ってるのよ……」
「わざと言ってるつもりはないんだけどね……?」
「尚更悪いわ。とりあえず、見ているこっちが悲しくなるから、その手を放して」
「うぐっ……了解です……」
掴んでいたエウリュアレとアビゲイルの腕を離すオオガミ。
妙にアビゲイルが楽しそうなのが気になるが、今は気にしないことにする。
「まぁ、別に本気じゃないわよ。ただ、こっちにはお菓子くらいありそうじゃない? ちょっと冒険してみようかと思って。本気で行くつもりなら、歩かないでアビゲイルに門を開いてもらうもの」
「……もしかして、エウリュアレさんって、私の事を移動を便利にする人として扱ってたりする……?」
「あら。そんなわけないわ。そのつもりなら最初から扱いが違うわ」
「うむむ……どこか納得いかないのだけど……」
「気にしない方が良いわ。さて、とりあえず、あの竜殺しから始末していきましょうか」
「了解っ!」
そう言うと、不満そうなアビゲイルを連れて二人はジークフリートを倒しに行くのだった。
ライダーを1ターンはちょっと想像できないので、アストルフォは放置の方向で(キリッ