「さて。本日は素材集めをしようかと」
「「おー!」」
「せ、先輩? 宝物庫は何処に……?」
気付いたら消え、いつの間にか戻ってきていたオオガミは、アンリとアビゲイルを引き連れていた。
「宝物庫はしばし休憩!! 行けるだけ行ってきたしね!! リンゴは使わないぜ!!」
「そ、それなら良いんですけど、何をするつもりなんですか?」
「ふっふっふ……決まってるじゃないか……狩りだよ」
「狩り……?」
「獣狩りではなく、モンスターハントだよ。パーティープレイはこっちが好きだからねっ!!」
「でも、マスター。私たち、まだキャラも作ってないわ?」
「まぁ、キャラ作成は時間がかかるものだから、終わるまでの間一人でやってるけどね」
「じゃあ、さっさと作るか」
「ふふん! 精一杯可愛いのを作るんだから!!」
そう言ってパタパタと走っていくアビゲイルと、その後ろをついていくアンリ。
マシュは話を聞いていて、内容はほとんど分かっていないが、前にオオガミ達がやっていたゲームの話だろうと気付く。
「先輩。ほどほどにしてくださいよ?」
「それくらい分かってるって。ちゃんと宝物庫周回はするから」
「それもですけど、今日の晩御飯はどうするんですか?」
「……そうだね……うん。後で考える!!」
「あっ! ちょ、逃げないでください!!」
全力で逃げ出すオオガミ。マシュが止めるより早く逃げていくので、止められなかった。
「ぐぅ……いい加減、エウリュアレさんだけでも召喚した方が良いんでしょうか……何気に私の時よりもしっかり聞いてくれそうですし……!!」
「まぁ、あまり深く考えすぎない方がいいと思うよ? だって、あのマスターだよ? 誰々だから聞くとか、あんまり無さそうじゃん?」
「鈴鹿さん……いえ、それはそれで問題なんですよ」
「うぐっ。まぁ、確かにそうだよね……言うこと聞いて欲しいときに聞いてくれないのが一番困るからね……」
「はい……まぁ、先輩は裏で何かやろうとするのが多いので、表面上あれでも何とかしてくれるって言うのは信じてるんですけど……」
「まぁ、表でもちゃんとやってほしいよね」
「はい……」
マシュと鈴鹿の二人は、深いため息を吐くのだった。
そこを通りがかったエルバサは、
「二人とも、何をしているんだ?」
「あぁ、エルバサさん……」
「マスターは人の話を聞かないよね~って話」
「ふむ……まぁ、確かにマスターはあまり話を聞かないな。というか、それがほとんどのサーヴァントの共通認識になっているというのは、中々酷い状態じゃないか……?」
「……そう言われると……」
「確かに……」
ほとんどのサーヴァントから人の話を聞かない認定されているマスターというのは、字面だけだととんでもないのだが、その実態は、やることはやるけどやった後回りを巻き込むくらいに自由に振る舞っているだけだったりする。
あくまでも自由にしてる最中は相当深刻でない限り聞かないというだけだ。
「まぁ、最低限の事はやっていますし、良いんですけど……はぁ、もう少し他の事もやってほしいです」
「いや、もう少しポジティブに考えよう。なんだかんだ、マシュの作業の邪魔はしていないだろう? そういう良いところを考えれば、少しは許せるはずだ」
「そうですね……あ、そういえば、まだ終わってない仕事があるのを思い出しました。行ってきますね!!」
「手伝うか?」
「いえ、一人でも大丈夫ですので!」
「そうか。なら、頑張れ」
「はい!」
そう言って、マシュを送り出すのだった。
モンハンワールドでHR100目指しつつ、Bloodborneでトロフィーコンプまで後一つにし、何故かとある人物にアンダーテールのGルートを進めろと言われてやらされている不思議……歴戦古龍ヤバイんですけど(語彙消失