ついに来週……!!(みなさんが帰ってくると決まったわけじゃないですけどね)
「ふむ……来週か……」
「えぇ、来週ですね……」
「……三か月の沈黙……?」
「アンリ。そこは突っ込んじゃいけない所だと思うの」
久しぶりに車内に戻ってきた四人。二週間ぶりだが、妙に長く感じたのはなぜだろうか。
ちなみに、キアラは安全のために捕縛されていたりする。
「ん~……来週になればみんな帰ってくるかなぁ……」
「むしろ帰ってきてくれないとオレが困るんだがな。流石のオレも疲れてきたわ」
「アンリは別に何もしてないじゃない」
「お前の面倒を見るほうだっつの」
「まぁ。なんてことを言うのかしら。アンリのくせに」
「へいへい。なんとでも言ってくださいっつの」
「なんというか……アンリがどっかで見たことあるような感じになってきた……」
「ロビンさんがこんな感じでしたよね」
「まぁ、ロビンさんは苦労人だからね……エリちゃんとかリップ相手によくやってくれますよ」
「エリザさんにはたまに尻尾で叩かれて倒れてますけどね」
「それは言っちゃいけないと思う」
何気に最終再臨済みにも関わらず影の人なロビンさん。影が薄いというか、裏方で頑張っているというか。基本的にはひっそりとカルデアを支えていてくれたりしているのだが、あまりにも影が薄いのでもはやレアキャラ扱いされていたりする。
「まぁ、ロビンさんの事は置いておこう。で、とにかく来週なわけです」
「はい。なので、今週は宝物庫を漁りましょう。QP不足なので」
「お~。頑張れ~」
「ん? 何言ってるの? アンリも行くんだよ?」
「……もうそのテンプレやめようぜマスター」
「じゃあそうやって自分が行かないと思わないでよ」
「なんでオレが悪いみたいに言われてんだ……」
「それは、ほら。アンリだもの」
「理不尽に見えて妙に納得いくんだが」
「アンリの宿命ね」
「んな滅茶苦茶な……」
ため息を吐くアンリ。オオガミはそんなアンリを引きずって、残っているAPを使って宝物子へと向かうのだった。
アビゲイルとマシュはそれを見送りつつ、
「なんだかんだ、アンリも嫌がってないのよ? あれは照れ隠しみたいなものだと思うの」
「そうなんですか? 明らかに嫌がっているように見えるのですけど……」
「だって、本気で嫌だったら引きずられていくわけないじゃない」
「……いえ、先輩のスペック的に、たぶん抵抗は無意味かと……魔術礼装の使い方がどこかおかしいので……」
「……なんとなく、わかる気がするわ……もしかして、アンリは諦めてる感じなのかしら……?」
「さぁ……?」
アンリは自分からついて行っているのか、それとも逃げられないのか。どちらかなのかは本人しかわからないのだった。
あぁ、来週が待ち遠しい……というか、そろそろネタの限界を感じる……