イベントに次ぐイベント……終わりは来るのか……?(節分で塔を登ったと思ったら、今度はマンションを登っていた……)
「う~ん、解体も終わって、帰ってみたら新天地。目の前のマンション登って行こうだなんて、流石だよアンリ」
「そりゃそうだろ。死が集まって変質して危ねぇっつっても、そもそも役立たず代表ことオレと、変質とか
「一番重要なところが例外なんですがそれは」
もはや怒濤のイベントで、休む間もないオオガミ達。
イベントへの順応も早いもので、何の躊躇もなく怪しいところに突撃する精神だった。
「ねぇアンリ? 今、私のところだけ変じゃなかったかしら。何か、他の意味も込めてたみたいだけれど。例えば、危ないとか、そういう感じの」
「ハハッ、まっさかぁ。んな死ぬ要素自分で作るわけねぇじゃん?」
「そうよね。アンリは考えなしじゃないものね!」
「分かりきってることだろ? あんだけ殺しに来てたんだしな!」
「聞いてみただけよ。気にしないで!」
二人とも笑いながら話している。だが、若干怖いのはなぜなのだろうか。
オオガミは考えつつ、
「まぁ、直接言い合わなくなっただけ前進かな?」
「いえ先輩、これは進捗無しです。最悪の状態から微動だにしてません!」
「うん。自信満々にドヤ顔で言われてどう反応すれば良いのか分からないんだけど?」
昨日色々とやっていたせいで、今日はやけにテンションの高いマシュ。
なんだかんだ、引きこもっているだけというのも疲れるもので、作業を手伝ったりしてたまに息抜きするのも重要ということだろう。
と、オオガミはふと気付く。
「てか、アビーは?」
「外に行ったけど? 見たことがないから、面白そうとか言って」
「ある意味一番放っちゃいけないのを世に放った感強いんだけど。どうして止めなかったアンリ」
「知らねぇよ。つか、マスターの真横を通り過ぎて行ったわ。アンタが止めりゃ良かった話だろうが」
「うぐぐ……それを言われると耳が痛い話だ……」
しかし、いつの間に通り過ぎたのか。オオガミは首をかしげながら考えるが、目を離したのは数秒である。アンリと舌戦していたところまでは確かにいたはずなのだが。
「うぅむ、不思議だ……どうやって潜り抜けていったのか……そんな無駄技術手に入れなくて良いのに……」
「オレからしたら、アンタが一番無駄技術持ってる無駄スペックだよ」
「人のこと言えないというか、サーヴァントのことを言えないというか。そんなレベルのスペックですよ先輩」
「それ、喜ぶべきところ? それとも嘆いた方がいい?」
段々と、自重した方がいいんじゃないかと思ってきたオオガミ。
出れるのなら、いつかSA○UKEとか出てみて、一度自分がどれだけ異常なのかを確認してみたかったりしていたりする。
「まぁ、とりあえずマンションを攻略しないとね。黒幕とかに会わないとさ」
「へいへい。そういうのはサーヴァントの仕事だ。任せとけよマスター」
「私は後ろで見守ってますね。頑張ってください」
そう言って、マシュはオオガミの後ろにいるようにするのだった。
今回の目標はサクッと全部終わらせてQPを稼ぐ! これですね!
というか、昨日がバレンタインデーだったということをすっかり忘れていた……正直チョコを回収し終わったからといって油断していたのが悪かったですね……ちくせう……!!