「クリスマスとか言っても、今日は働き詰めだよね」
「12000超えたら終わればいいんじゃないですかね?」
「まぁ、無理をする必要は無いからね。後10回ほどで終わるだろうし、それを区切りに終わろうか」
「私、もっとプレゼントを配っていたいんですが。クリスマスパワー見せてやります!!」
「クリスマスパワーはカルデアで発揮してくれていいんだよ?」
「カルデアだと今年のサンタがいるじゃないですか!! サンタ役が被るじゃないですか!!」
なにやらプライドがある様だ。今年のサンタパワーはここで使い果たすという気概を感じるジャンタ。
朝から回っているものの、どうもいまいち集まっている気がしないのは、回転数が足りないからか、それとも一周毎の獲得量が足りないのか。
「さて。じゃあ、帰るためにもうひと頑張りと言う事で!!」
「あぁ。ギルも退屈して待ってるだろうし、早めに終わらそうか」
「姉様たちもそろそろ帰らないと怒りそうですし、出来るだけ急いでいきましょう」
「えぇ~……私のクリスマス、もうそろそろ終わっちゃう……」
「時間的にそろそろ日付変わるから、そもそもクリスマスも終盤どころか終わりだよ。というか、プレゼントを配るのは基本今日の朝だから、実質クリスマスは終わってるよ」
「えぇ!? そんな……この有り余ったクリスマスパワーをどこにぶつければ!!」
「そもそもクリスマスパワーってなんだよって突っ込みたいけど、とりあえず敵にぶつけた後にカルデアに帰ってナーサリー達と一緒に遊べばいいんじゃないかな?」
「な、なるほど……じゃあ、遊ぶためにも頑張らないとですね!!」
それぞれがそれぞれの目的でやる気を出し、再度突撃するのだった。
* * *
「……マスター、帰って来ないわね」
「そうじゃよね。エミヤも料理を作っておったけど、帰って来ないから始められんしなぁ……儂らのマスター、流石に日付が変わるよりも前に帰って来るじゃろうけど、日を跨いだらクリスマス終了なんじゃけど」
「帰って来るとは思いますけどね。きっと」
「まぁ、うちのマスターらしいったららしいわよね。多少のオーバーくらい、問題ないわよね」
「そりゃ、あんまりイベントとか気にしないで騒ぎたいメンバーが多いじゃろうしね?」
現在食堂には暇そうなエウリュアレやノッブ、リップだけでなく、茨木やナーサリー。しかも、引きこもっているはずの刑部姫もいた。
風紀組もいるのだが、茨木と頼光が互いに気付いてしまった瞬間に戦争が起こりかねないので、若干離れていた所にいたりする。
「よし。じゃあ、マスターが来るまでの間に料理でもつまみ食いしに行きましょうか」
「む。それは良いな。ふふふ……儂の隠密力、とくと見るが良い!」
「あの、見つかったら袋叩きにされるんじゃ……あ、もしかして私も行くんですか? え、嫌なんですけど……」
「ま、強制じゃよね!!」
「あの、強制と言っても、持ち上げられないと思うんですけど……」
「……そう言う自虐ネタはどうかと思うわよ?」
「ひ、酷い言われようっ!! 心配してたんですけど、私知りませんからね!?」
「ふはは。リップに心配されるまでも無いわ! 儂が先陣を切って行ってくるからな。任せるが良い!!」
「えぇ、頑張ってねノッブ」
ノッブはそう言って、カウンターの上に出されている料理に向かっていき――――
「あ。アレはご愁傷さまね」
上空から降ってきた無数の剣に突き刺され、地面に倒れ伏すのだった。
「さよならノッブ。貴女の事は忘れないわ……」
「悲しい犠牲でした……マスターが帰って来るのを待ちましょうか」
「そうね。あぁ、早く帰って来ないかしら」
朝からやっても全然間に合わないという……次回のボックスガチャに期待ですね!(吐血