「いや、自業自得なのはわかってるわけですよ。だからほら、全力で周回しているわけですし」
「そうだね。分かっているとも。だから急いで果実を食べてくれ。マスター」
「あぁ、うん。もう正直お腹いっぱいだけども、回るから食べるよ。じゃなくて、言いたいことはそうじゃない。どうしてこんなにも礼装が落ちないのかって事だよ」
「マスター。普通に考えてこれだけ回って出ないのはレアです。誇りましょう」
「うん。明らかに馬鹿にしてるよねメドゥーサ。温厚な僕でも怒る時は怒るんだよ?」
「トナカイさんトナカイさん!! 言ってる間に行った方が明らかに効率がいいと思います!!」
「……地味にジャンタが一番辛辣なんだけども」
冥界で暴れる集団。金色の果実を必死で食べつつオオガミは周回を繰り返し、今日の昼頃にようやくリース以外での交換素材を交換しきり、現在は全力で砂をかき集めているというわけだ。
オオガミはすでに果実を食べ飽きているが、素材回収的には必須なわけで、座り込みながらももぐもぐと食べているというわけだ。
「ふ、ふふふ……まぁ、この無茶な感じが楽しいよね。ワクワクだぜふはは」
「ダメですね。テンションがおかしくなってます」
「まぁ、いつもの事さ。終わった頃には治ってるはずさ」
「そうなんですか? じゃあ、放置で行きますか」
「まぁ、魔力を回してもらわなければ勝てないのは変わらないので、守るのは必須ですけどね」
「よし……じゃあ、第二ラウンドの開始だよ……!!」
オオガミはそう言って立ち上がると、三人に声をかけ、戦いへと赴く。
「しっかし、セイバーの所もアーチャーの所も、砂の数が同じなら普通にアーチャーの所に行くよね」
「まぁ、蛇に殺されかけるのは毎度のことだけどね」
「言わないでよエルキドゥ……どうすりゃ安定して倒せるのさあんなの……」
「そうだね……宝具は流石に使えないから、けっきょく運任せというか、ガンドを撃ってもらうのが理想だね。どうだろう、マスター」
「ふむ……やっぱり戦闘服か……」
「そうですね。まぁ、エルキドゥよりも、私とジャンタが死ぬのですけど」
「うぅぅ……噛み付かれたり、お腹の下に引かれたり……重いし痛いんですけど……!!」
「あう……あと二日なんで、なんとかよろしくっ!」
「まぁ、頑張るけどね。任せてよマスター」
「最後まで頑張りますので、どちらかと言うと、マスターが頑張ってください」
「トナカイさん。私、頑張りますね!!」
「うぅ……これ、一番足引っ張ってるの、自分なんじゃ……」
何となく、自分の心持ちが一番低いのではないかと思い、何とか頑張ろうと思うオオガミなのだった。
今回のミスは、初日からやる気が無かったことですかね……とりあえず今、10箱開けて、3300までは集めたんですけど……100箱終わる気がしない……