「引きこもりが参戦なんですが」
「おっきー参戦なのね」
「……まぁ、本人の引きこもりのせいと言うよりも、こっちの種火事情で、彼女が戦闘に参戦できるのはかなり後なんだけどね」
「ダメじゃない!!」
石も呼符も吹き飛び、全力回転で回しまくった本日。
狙っていたふーやーちゃんを華麗にスルーし、驚きの金鯖二回で、デオンと刑部姫を引くという喜んでいいのか分からない現象。少なくとも、刑部姫の登場は喜んだ。デオンは一体どこで使えるかと考える宝具がレベル3になったので、いつかまた壁役をやってもらう事になるのだろう。
ちなみに、今日一緒にいるのはランエリの方である。
「しかし、これでステンノに聖杯を回すのがまた遅れそうだ……」
「……
「それはそれ。これはこれだよエリちゃん。聖杯は一応個数があるからね。余ったらエリちゃんにも渡すよ」
「後なのね……まぁ、良いけど。まだあのゴルゴーン三姉妹の所にしか聖杯はいってないし」
「予定ではバラキーにも渡すけどね」
「……まぁ、イバラキは仕方ないわね。復刻の時も凄かったし」
「それに、聖杯を渡されるとライブをそう簡単に開く事が出来なくなるんだよ」
「えっ、なんで?」
「それはね? あまりの人気っぷりに、ファンが殺到してステージが壊れちゃうからだよ」
「どういうことなの!? 聖杯をもらうとそんなことになるわけ!?」
一体何が起こるのか、と困惑するエリザ。それもそのはず。何せ、レベルが上がれば上がるほどその凶悪さが目に見えて分かるほどのライブである。全員が全力で阻止しにかかるのは当然。ステージが崩壊してスピーカーを破壊しに行くのは自然の摂理であろう。
それ以上に、オオガミが運用しなくなるというのが主な原因かもしれないが。
「とにかく、聖杯を使うには大きな代償が必要なわけだよ」
「そんな……!! 自由にライブが出来なくなるなんて、困るわ!!」
「でしょう? じゃあ、ここは聖杯を諦めて、ゲリラライブを繰り返すのが一番だと思いませんか」
「そ、そうね! そうしましょう!! じゃあ子イヌ!! 今からいっぱい歌って歌って、歌いまくるわよ!!」
「おー!」
何とかライブを盾にして聖杯から目を逸らさせることに成功したオオガミは、ほっと息を吐き、歩き出すエリザについて行く。
「それで、子イヌ。何時くらいに終わらせるつもりなの?」
「ん? あぁ、明日くらいには本気出してストーリーを終わらせるよ」
「そう。じゃあ、安心して暴れられるわね。任せたわよ、子イヌ!」
そういうと、エリザは勢いよく走り出すのだった。
仕方ないんや。当てられても、種火を回せないなら仕方ないんや……パライソがいるからね! 仕方ないね!!
ステンノ様、すいません……もうしばらく聖杯は回らないです。後、バラキーにも回らないです……バーサーカーは育ってないのが多すぎるんや……
あと、聖杯捧げた後は絆レベルマックスになるまで連れまわした後に編成から抜かれるので、自然と出番が無くなるので、運用しなくなるというわけです。強すぎるのを使うのはなんか悪い感じがするからね。仕方ないです。