今日のカルデア   作:大神 龍

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日常
今回は、辛い戦いだったよ……(それでも勝てたのだから、成長してると思うべきよね)


「おはようだよ皆!!」

「何がおはようじゃぬりゃー!!」

「ぐふぅーー!?」

 

 休憩室に入ると同時にノッブにボディブローを叩き込まれるオオガミ。

 昏睡していたマスターに対して辛辣だとしか思えないが、大体いつもの事なので、若干心配しつつも見なかったことにする全員。

 

「おいマスター。どういう事じゃ。儂が出た回数、少ないじゃろうが」

「はふっ……げふっ……容赦のないボディブローからのその言葉は酷過ぎないですかねノッブさん……」

「ちょっとノッブ。オオガミをこっちまで連れてきて。蹴るから」

「マスターなのに……マスターなのに……!!」

「マスター。吾はチョコ菓子が食べたいぞ」

「エミヤに言ってくるのは……あぁ、いや、今ここにいると殺される気がするから厨房に逃げよう……」

「まぁ、逃がすわけないんじゃけどね」

 

 部屋から逃げ出そうと下がっていくオオガミを捕まえ、椅子に座らせるノッブ。

 そして、座らせるの同時にエウリュアレに蹴られるのは何故か。一体何をしたというのだろうか。

 

「それで、メドゥーサがボロボロだったことに関して、何か言う事は?」

「あぁ、いえ、その……メドゥーサ様は頑張ってくれました。エルキドゥも同様に、今回最高峰の殿(しんがり)でしたよ。正直あの二人がいなかったらこの縛りを完遂できなかったと思いました」

「そもそも、何で縛ったのよ」

「いやぁ……絆ポイントを取ろうって思ったら、何時の間にかこんなことになっていまして……マシュ縛りだけの予定が、楽しくなってきちゃったんで、いっそ徹頭徹尾縛り切ってやるかと思いまして。今ならいけるだろ。とか慢心いたしまして」

「撃ち殺したいわこのマスター」

「物騒!! 超物騒!! いや、なんだかんだ言って、実際に攻略できたから良いじゃないですか!! 石も使わなかったし、令呪が5画くらい吹っ飛んでこれはもう圧勝と言っても過言ではないのでは!?」

 

 必死で弁解するオオガミ。実際、コンティニュー無しで、6番目で令呪を使いきってからひたすら挑んで倒しきったのだ。その分、リンゴが犠牲にはなったが。

 

「あ。そうよ、最後のはどうなったの? 勝てたの?」

「えっ? 最後……あぁ……えっと、その、相手が宝具を撃つ前に全力で叩き斬っちゃいました……宝具とか、見てみたかったんだけど……」

「……バカじゃな」

「……バカよね」

「吾のマスターとして、恥ずかしいのだが……」

「酷いっ! 皆がいじめてくるっ!」

 

 半泣きで言うが、当然自業自得である。

 

「まぁいいわ。なんにせよ、今はこれだけで良いわね。おはよう、マスター」

「……うん。おはよう、エウリュアレ。だからとりあえず、蹴るのを止めてくれないかな?」

 

 爽やかな笑みを浮かべ、しかし机の下でオオガミの足に向かって蹴りを止めることはない女神に、震えた声で答えるオオガミ。

 マスターが昏睡から目覚めても、カルデアはいつも通りらしい。




 大体半々くらいでエルキドゥとメドゥーサがトドメを刺して、しかしラストはエウリュアレが持っていくという。やはり最後はうちの女神さまだよ!! やったねエウリュアレ様!! 信じてたよ!!

 あ、本当に縛りはやり切りましたよ。令呪枯渇して、感想でいただいた「ラスボスは宝具は等倍で見てください。めっちゃかっこいいですよ」というのを、宝具を撃たせる前にどうあがいても倒しちゃうんだけどこれは。という状況で思い出してフリーズしたりしましたが、まぁ、何とかなりました。

 うん。結局、一番強かったのはパライソでした。彼女だけが通常会合で令呪を使わせてきましたし。あれが一番意味が分からなかった……

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