尻尾枕をしたかっただけなんです。お許しください(ちょ、エリちゃんどこへ!)
「う~む、これがドラゴン尻尾……つるつるしてると言うか、なんというか」
「でも、触り心地は良いでしょう?」
「うん。何となく手入れされてる感じ」
「当然。アイドルは身だしなみに気をつけなくちゃだもの。尻尾くらい気を付けるわ」
「さっすがエリちゃん。完璧だね」
「そうでしょそうでしょ。ふふっ、ちゃんと
「……まぁ、しばらく編成に入れる予定はないんだけどね」
「えぇ!?」
揺れる尻尾。頭を乗っけていたオオガミは、尻尾から滑り落ちてソファーに落ちる。
一応、出てくる敵がランサーとライダーなので、ランサーエリザベートが編成に入れられる事は無いはずである。
なお、ブレエリは入れる可能性がある模様。
「ど、どうして
「うぅ……そりゃ、敵がランサーだし……」
「有効じゃなくても入れるべきでしょう!? アイドルなんだから!!」
「いやいや。エリちゃんはカルデアで皆を待つ、癒し系アイドルだからこれでいいんだよ。うん。エリちゃんかわいーやったー」
「ざ、雑なんだけど!?」
ブンブンと、彼女の怒りが現れているかのように揺れる尻尾。
枕に逃げられたオオガミは、仕方がないと思いなおして起き上がる。
「別に、エリちゃんは戦闘しなくても最強なんだからいいと思うんだよ」
「それはそれ。
「そんなこと言われても……うぅむ。じゃあ、もう少ししたら編成に入れるとするよ。エリちゃんを編成に入れて損があるわけじゃないしね」
「本当!? 約束よ!?」
「言ったからね。そっちこそ忘れないでよ?」
「分かったわ!! じゃあ、今から準備してくるわね!!」
「えっ、そんな……ぐ、ぐぬぬ、行かれてしまった……もう少しあのドラゴン尻尾を触っていたかったんだけどなぁ……」
颯爽と走り去っていくエリザベートを呼び止める暇など無く、一人置いていかれたオオガミ。
少し考えた後、普通に部屋で寝ればいいと言う事実に気付き、立ち上がる。
すると、
「お。マスターじゃん。眠そうな顔して、今から寝る所?」
「鈴鹿? う~ん、まぁ、そんな所。エリちゃんと言う枕に逃げられたんで、今から部屋に行って寝ようかと」
「ふぅん? 夜更かしはほどほどにねマスター。明日に支障が出るし。それとも、私が添い寝してあげようか?」
鈴鹿御前の挑発的な笑みに、オオガミは若干寝ている頭で少し考え、
「ん~……今日は尻尾の日なのですよ。尻尾をお貸しくださいな……」
「尻尾の日? よく分からないけど、私の尻尾で良ければ貸すよ?」
「おぉっ、マジですか。ではこのソファーへ……今日はここで寝るんで」
「いや、それはダメじゃん? こんなところで寝たら風邪ひくし、マシュに怒られるし。ちゃんとマイルームで寝るし」
「……うぅむ、正論を言われては仕方ない……というか、貸してくれる側に言われたら従うしかないじゃない」
「じゃあ、ささっと行こうじゃん? ……あの女狐に見つかったら何言われるかわかったもんじゃないし」
最後の方が聞こえなかったが、機嫌がよさそうなので気にしないことにしたオオガミ。
オオガミはフラフラとしながらも鈴鹿について行くように、マイルームへと向かうのだった。
自分の眠いという気持ちを前面に押し出した今回の話。尻尾枕とか……尻尾枕とか……!!
しかし、エリちゃんはあと一つ上がれば絆マなんですよね……とりあえず裏面に入れておくしか……
あ、ピラミッド周回が個人的においしいです!! 個人的には単体回収よりもなんとなく効率がいい感じ。まぁ、礼装が少ないからそう思うだけなんでしょうけど。