今日のカルデア   作:大神 龍

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ハロウィン・カムバック! 超極☆大かぼちゃ村 ~そして冒険へ……~
勇者エリちゃんの冒険(とりあえず銀のズタ袋優先かな?)


「ふはは! 拾ったドラゴン娘(勇者)が可愛いから育てるぞい!」

「やったわ! メンバーも豊富だし、(アタシ)の活躍の場はあるし! 完璧ね!」

「種火は無いけどね!」

「えぇ!?」

 

 当然のごとく、種火は余っているわけがなかった。

 悲しいが、ここは諦めてもらうしかないのだ。

 

「ど、どうして無いの!?」

「それはその、ステンノ様とか、メドゥーサ様とか、ついでとばかりにホームズに注ぎ込んでレベルマしたといいますか……」

「バカ!! どうして(アタシ)の分を取っておいてくれなかったのよぉ!!」

「それは、その……どのタイミングで来るかは分からなかったし、何よりキャンペーン期間が過ぎちゃうからね!」

「ひ、酷い!! そこは(アタシ)の登場を今か今かと待つものでしょう!?」

「ほら、エリちゃんはそこにいるだけでも輝いてるし。種火無くても大丈夫だよ!」

「説得力が無いわ!!」

 

 実際に無理矢理編成に組み込んでいるのだが、どうも納得がいかないらしい。

 

「あれだよ。種火はエリちゃんがくれれば良いんだよ」

「はっ! それもそうね!! じゃあ、頑張って銅のズタ袋を集めてちょうだい。流石の(アタシ)も、冒険者組合に逆らうことはできないの……」

「まさか、このエリちゃんが恐れる場所があるだなんて……冒険者組合恐るべし……」

 

 本気で期待していたわけではなかったが、エリザベートの苦い表情を見て、思わずそんなことを呟いてしまうオオガミ。

 

「うぅむ……でもまぁ、ランエリにはお世話になったから勇者エリちゃんも育成したいんだよねぇ……」

「じゃあじゃあ、種火はくれるのね!?」

「そりゃもちろん。とはいっても、時間はかかるんだけどね」

「そ、そんなぁ……! どうにか早く出来ないの!?」

「出来ないね。最悪エリちゃんが活躍出来るのは月越えた後かと」

「10月ってこと!? そ、そんなにかかるの!?」

「昔と比べたら十分早いんだけどねぇ……まぁ、時間はかかるものだよ。セイバーも充実してるしね」

「そこはほら! セイバーの中でも輝ける(アタシ)を育てても損はないはずよ!」

「ん~……まぁ、頑張ってみるよ。ステンノのスキルマを目指す間で何とかするよ」

「それでもステンノが先なのね……良いわ。(アタシ)は勇者。勇者エリザベート・バートリーよ。勝機を見出だす為の時間は惜しまないわ!」

「……活躍する場を逃す可能性があるけど、なんとかなるはず……」

 

 ドヤ顔で尻尾を揺らしているエリザベートを見て、本当に大丈夫が不安になるが、なんとかなるだろうと思うオオガミだった。

 

 エリちゃんの冒険はこれからだっ!




 ようやくイベントが始まり、蛇の宝玉を集めつつ種火も求めなくてはいけないという戦い。

 あの魔◯村っぽいマップは個人的にとても好きですよ。はい。

 さてさて。明日から周回の日々だっ!

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