「ということで、儂は水着を手に入れられなかったから適当に暴れておったわけじゃよ」
「そして、私はそれについて行っていたわけだ」
「で、私はそれを遠くから観察していたわけです」
「なるほどなるほど。つまり、俺らが周回している間、シュミレーターを使って遊んでいたわけか」
しばらく会っていなかったので探したら、ノッブの工房でQPに埋まって遊んでいたので、何をしているのかと聞いた結果がこれである。
言い分は以下の様に。
「……QPがおいしくてな。うまうまじゃった」
「あぁ。アレは私も楽しかったぞ」
「いくらか盗りましたが、誤差の範囲内なのでオッケーだと思います!」
「よし、BBの育成はしばらく無しで」
「なんでっ!?」
とりあえず手伝いもせずに遊んでいたらしいBBは育成を遅らせるという手段を持って制裁を下し、残った二人はどうしようかと考える。
「というか、そもそも儂らが自力で何とかしたんじゃし、別に構わんのではないか?」
「……それもそうか。うん。じゃあ話はこれで。解散!」
「……ご主人様は大体いつもサーヴァントに対して甘い感じだな」
「おぅ。どストレートに突っ込んじゃいけない所を突っ込むなこのメイドは。そんなことを言うと面倒なことになるじゃろうが」
「いや、別に甘いというわけじゃなくて、怒る必要が無いから何も言わないだけなんだけどね? 不満と言われても困るけどね」
性格はどうしようもない。と苦笑いで答えるオオガミ。
ノッブはほっと息を吐くが、メイドは何かを考えているようだった。
「というか、どうしてこんなことになったんだっけ?」
「そりゃ、マスター。お主が突然儂の工房に入ってくるからじゃろ」
「ふむ……というか、QPに埋まってたけど、刺さらないの?」
「む? それはそれ、これはこれじゃろ? こう、ビジュアル重視的なそれじゃ」
「ビジュアルも悲惨なような……美人だから良いのか……?」
「儂は何をしても似合うからね! 是非も無いね!!」
ノッブは胸を張ってそう言う。ただ、オオガミの疑問を否定しなかったという事は、実際刺さっているらしい。
やめればいいだろうに。と思わなくもないが、本人たちが楽しそうなので禁止はしないのだった。
「さてと。じゃあ、船長とリップとバラキー探して、周回行って来ようかな」
「おぅ。儂らはいい加減休憩室に行くからな。また後でな!」
「うん。また後で」
オオガミはそう言うと工房を出て、三人を探しに行く。
残ったノッブ達は、QPを片付けてから休憩室へと向かうのだった。
イベントとか見る感じ、皆QPとか自前で稼いでるイメージ……ところで、骨とか種が足りないんですが、どこを襲撃すればいいんでしょコレ。とりあえず宝物庫荒らしてきますね。