ステンノ加入は日曜日よ(ボックスは35箱で限界だったし、ガチャは――――!?)
「無理だったね」
「そうね。流石に50も開けられないんじゃない?」
「残念。来年は絶対100箱集めてやるから覚悟しておけ、ネロ祭!」
宣言しつつ、結局花弁は21000ちょいしか集まらなかったりした。大体35箱くらいなのだが、まぁ何人かを育て上げるのには十分な量だろう。
「チケット貰ったけど、結局使えるのは日曜日なんだよね」
「遠いわね。待ち遠しいわ」
「そうだよねぇ……っていうか、今更だけど、なんで一緒にいるわけ?」
「……特に理由は無いわ」
聞かれた瞬間、エウリュアレは一瞬だけオオガミの手元のチケットを見たような気がしたが、気のせいだろうと思う。まさかチケットを狙っていたり、するわけないのだ。決して。
「ところで、どこに向かってるの?」
「召喚室」
「……ねぇ、マシュに石を使うなって釘を刺されたばかりじゃなかったかしら?」
「ちょっと何言ってるかわからないな。それはそれ、これはこれだよ」
「どこに差があるのかが全く分からないわ。どの道怒られるじゃない」
「……その時はその時という事で」
「完全に怒られるの前提じゃない」
「そ、そんなことないよ」
「全くどうかしらね?」
そんなことを言い合いながらやってきた召喚室。
1000万ダウンロード記念とかなんとかで、なにやらピックアップしているらしく、あの『徒歩で来た』で有名なマーリンが来るとかなんとか。
「マーリンね……出てくる気がしないんだけど」
「そもそも出ると思ってやってないから。というか、別段欲しいキャラもいないんだけどね」
「そうよね。ステンノが来るんだもの。余裕を持ってないと」
「うんうん。という事で回すね」
「全く関連性が見えないのだけれど」
エウリュアレの反応すら許さず即座に石を投げ込むオオガミ。頬を引きつらせてエウリュアレはそれを見守るが、虹や金に光るどころか、動作が重くなることも無く普通に回り始める。
「やっぱりはずれかぁ」
「爆死とかばれたら後で本当に叱られそうね……まぁ、ステンノの為の素材になるなら万々歳だわ」
「のんきだねぇ……はぁ、怒られそうだなぁ……」
そう言っていると、輪は三本になり、収束。サーヴァントが来る。
「さて、誰かな――――!?」
「……マスター。貴方、殺すわよ?」
金枠。キャスター。
しかも、ピックアップ的に想像できるのは一人しかおらず―――――
「こんにちは、カルデアのマスター君。私はマーリン。人呼んで花の魔術師――――」
「……おぉぅ」
「……とりあえず、視線を突き刺せばいいのかしら」
「――――気軽にマーリンさんとでも……って、どうして彼女は怒っているんだろうね? 僕、何かしたかな?」
「とりあえず射殺すからそこに立っていなさい」
即座に弓を取り出したエウリュアレを見て全力で止めに走るオオガミ。マーリンはついて行けず混乱しているが、じきに慣れるのだろう。
「えっと……歓迎されてないのかな?」
「いやいやいや。そう言う事ではなく、ただ単に彼女の虫の居所が悪いと言いますか、人間の私としてはサーヴァントの事を抑えてられないので颯爽とこの場から逃げて誰かに休憩室を聞いて先に行ってもらいたいと言いますか!!」
「そ、そうかい? じゃあ、先に行かせてもらうよ」
「出来るだけ早く落ち着かせていくから待っててね!!」
「あっ、ちょ、殺りそこねたわ!!」
逃げ去るマーリンを見て、若干本気で怒るエウリュアレを抑えるオオガミ。
数十分の格闘の末、なんとか彼女を落ち着かせると、マーリンの後を追って休憩室へと行くのだった。
ボックスは時間切れでゲームオーバー。しかし、マーリンが来たので良しとします。
レベルマックスはしたんですが、スキルは玉藻の成長が終わってないのでやらせません。諦めるが良い(ドヤッ
チケットを使えるのが日曜日だと知らず探しまくったのは秘密です。