「これがゴリ押しというものだよエウリュアレ君」
「なに? あの探偵のマネかしら。本人に知られたら笑われるでしょうね」
「……ともかく、あのギルガメッシュは酷過ぎると思うの」
「そうね。結局エルキドゥに全力で魔力を回して叩き続けていたからね」
「親友戦争だね」
「あんなのがメソポタミアの日常なのかしら……」
「それは流石に無いんじゃないかな」
今回ギルガメッシュ戦で一番頑張ったエルキドゥとメイヴ戦で活躍したバラキーは、流石に疲れたのか、カルデアに戻っていた。
「メイヴも強いなぁって思ったけど、まさか令呪を使うしかないとか思ったのはギルガメッシュさんだけだったね……」
「桁外れだったものね……」
「毎ターン攻撃力上昇する上に、その上昇率も恐ろしいものと来た……強すぎだったよ……」
「うちには
「本当にね。二人がいればうまくすれば令呪も使わないで済んだはずなのにね」
悩殺完封コンボを試してみたかったオオガミだが、メンバーが足りないのは流石にどうしようもなかった。
不満はあるものの、何とか勝てたので最悪の状況ではなかった。
「通常攻撃でエルキドゥを倒すギルガメッシュって、相当攻撃力上がってないと出来ないわよね……」
「本当に、異常だったね……メイヴは、なんかバラキーの時を思い出したよ」
「そうね。あの取り巻きを倒さなくちゃいけない感じは確かにそうだったわね……」
話を変えてメイヴの時を思い出す二人。
「あの時もびっくりしたよ……めちゃくちゃ攻撃力上がっていくし……というか、今日のは攻撃力を上昇させるのが多くない……?」
「そうね……確かに今日は攻撃力を上げて殴ってくる感じだったわね。メイヴはどちらかと言うと取り巻きをチャージして一撃で決めてくる感じだった気がしなくもないけど」
「まぁ、それもあったよね。一人になったら殴って来るけど、それくらいだし」
「その前に倒れるから、その脅威を十分に味わってなかっただけかもしれないけどね」
「そ、そんなことを言われましてもね……? 流石に味わいたくないですよ……」
「知ってるわよ。というか、私も味わいたくないわよ」
頬を膨らませながら文句を言うエウリュアレ。オオガミは何とも言えない表情になるが、冷静に考えると直に味わうのは彼女たちなので、出来るだけ注意はしようと思うのだった。
「さて……二人の様子を見に行こうかな。もしかしたら明日も頑張ってもらうかもだし」
「そうね。エルキドゥはともかく、バラキーは明日も世話になるでしょうしね」
「そうだね。何か買っていこうか」
「それじゃあ、向こうに行きましょ。ついでに私の分も買ってちょうだい」
「えぇ……自分のお小遣いあるでしょ?」
「何よぅ。女神に支払わせようってわけ?」
「……はいはい。仕方ないね。女神さまの言う事だし」
「そうよ。最初からそう言っておけばいいの。さぁ、行きましょ」
エウリュアレに手を引かれながら、オオガミは歩いて行くのだった。
今回の令呪の使い道は、一画は特に大きな理由もなく消費。残り二画で宝具連射して勝ちました。
誰だ令呪無駄打ちしたバカは!! なんてことをしてくれたんだ!! というか、そうすれば一画だけ残ったはずなのに……
明日から、大丈夫かなぁ……