「……どこかを襲撃しに行きたいな……」
「唐突に何言っとるんじゃ」
「吾は構わんぞ。で、どこを襲う?」
ノッブの工房の奥地にいたノッブとBBを引きずり出してから一日。
何もなかったかのようにいるノッブはオオガミの突然の発言に突っ込むものの、別段満更でもなさそうな表情をしている。
一緒に座っていた茨木はノリノリだった。
「ん~……どこに行こうかなぁ……」
「キャメロットとか?」
「ん~……別段、キャメロットは欲しいの無いからな……あ、新宿にでも行こうか。他にも暴れたさそうなのを連れて行こう」
「誰じゃよ、暴れたがってるの」
「ん~……アキレウス絶対殺すウーマンとか?」
「ヘラクレスにずっと殴りかかっていた気がするんだが」
「……誰か、止めないの……?」
「あれを止められるのはエルキドゥくらいじゃろ……どう見ても怪獣大戦争じゃぞ」
ふと考え、想像に難くない怪獣大戦争に頬を引きつらせるオオガミ。
「よし。何も聞かなかったことにして、とりあえず洋服とかを漁りに行こう」
「おぅ、完全に趣旨と離れたなマスター。一体襲撃とはなんじゃった」
「クククッ、敵は吾が全て滅ぼしてやろう……」
「完璧だね。ついでにバラキーの服もなんか買おう。和服でもいいけど、洋服バラキーも見て見たい」
「わ、儂は……?」
「ノッブは実質洋服じゃん。どう見ても軍服じゃん。というか、むしろ和服になろうよ」
「ふははは!! 日本人サーヴァントだからと言って和服だとは限らんのだよマスター!! ふははは!!」
「良しぶっ飛ばすぞノッブ。んで、ぶっ飛ばした後に和服を着せてやる」
「マスターが怖いんじゃけど」
「まぁまぁ。とりあえずメディアさんに和服を作ってもらうところからで」
「メディアを運用しすぎじゃろ。というか、ついに新宿にすら行くつもりがなくなっとるじゃないか」
ノッブに言われ、硬直するオオガミ。そして、数秒考えた後、
「……ハッ!! つまり、新宿に和服を探しに出ろって事だね!! よっしゃぁ! ノッブ、バラキー、行くよ!!」
「……まぁ、せっかく新宿に行くのならいろいろ見て見たいし、ネロやエリザベートでも誘っていくかの」
「吾はエウリュアレとナーサリーも誘ってみるとするか」
「俺は……うん、無難にマシュだね。なんか、連鎖的に増えそうな予感がするし」
「では、後でまた会おう」
「すぐに行くから待っておれ」
「うん、また後でね」
三人はそう言って解散すると、新宿で買い物をするために財布を取りに行きつつ、何人か誘いに行くのだった。
出てくる人も固定化されつつある今日この頃。そろそろ新しいキャラを絡ませねば……
というか、ノッブ以外に和服じゃない日本鯖って誰かいましたっけ……