「
「狙ってないからね!? 偶然だからね!?」
「マスター!! なぜ冷血メイドがおるのだ!? 余はあやつの事が苦手なのだが……!!」
「あ、いや、そっちは狙い通りなんだけど……というか、ネロは同じチームだったじゃん……」
「それはソレ。あくまでも利害が一致していたからチームを組んだまでの事。レースが終わってしまえば別である」
「む、むぅ……む、難しいんだね……」
諸々の事情で手に入った石を、マシュに隠れて全て投下した結果、来てくれた二人の新英霊。
会話から分かる通り、来てくれたのは頼光とアルトリアオルタだった。
「ここにいたのかご主人様。サボっている場合ではないぞ。早くコノートコインを稼がねば」
「おっと、見つかってしまった……」
「ふむ。余の前でマスターを奪おうとは、中々舐めた真似をしてくれるな、冷血メイドよ」
「む? 誰かと思えば、劇場女ではないか。何か用でもあるのか?」
「あるに決まってるであろう!! というか、そもそもなぜお主がいるのだ!!」
「? 召喚されたからだろう? というか、貴様は何をしているのだ。マスターがここにいては、今回のアイテムを全て取り切れないでだろう」
「む。それは困る……困るが……うむ、そうだな。とりあえずはアイテムを全部取ってからだな。行くぞマスター」
「あれっ、裏切られた感あるんだけどなんだろコレ。ネロなら何かと抵抗してくれると思ったらまさかアッサリ寝返るとは思わなかったんだけど」
「ちょ、ちょっと待て。吾を置いて行くな。さすがにここで置いて行かれると頼光に見つかった時困るのだが!!」
「なに、それならばついて来ればいいだろう」
「ハッ! なら、そうさせてもらおう。見つからなければいいのだ……」
「まぁ、うん……むしろエウリュアレの所にいた方が良いと思うけどね……?」
「……まさか、編成に入れているのか……!?」
「そのまさかなんだよね……」
「は、嵌めおったな……吾を嵌めおったな汝ら!! も、もうよい……吾はエウリュアレの所に行くからな!!」
茨木はそう言うと、走ってエウリュアレを探しに行ってしまう。たぶん、今の時間なら食堂でエミヤにデザートを要求しに行っているはずなので、おそらくそこに向かったのだろう。
「さて、行くぞマスター。この冷血メイドに言われていくのは些か不満ではあるが、すぐに終わらせようではないか」
「ふん。私がいるのだ。安心して突き進むぞ、ご主人様」
「あっはっはぁ……これ、大丈夫かなぁ……」
不安になるも、二人に引きずられていくオオガミ。はたして彼は無事に帰って来れるのだろうか……
やったー! 出たー!! でも種火昨日全部使ったわ!! 残ってるのはメルト用だわ!!
と心の底から叫びそうになった私です。
種火ないよ。成長させられないどうしよう……