「……連日押し掛けてくるなんて、暇なのかしら」
何度叩きのめされても、翌日には元気よく戻ってくるモルガンに、半ば呆れ、少しは負けても良いかと思い始めたエウリュアレ。
だが、モルガンはまるで今までの戦いは前哨戦とでも言いたげな涼しい表情で、
「害虫駆除は夫の居ぬ間に、というやつです。えぇ。あなたを駆除した後は速やかに私以外のバーサーカーも送還しますので」
「負けられない理由がまたひとつ増えたわね」
* * *
「そう言えばBB。あのモルガンとやらに会ったか?」
「もちろんですけど、何かありました?」
よく分からない
同じようによく分からない
「初日以降ずっとエウリュアレと戦っとるんじゃけど、タフすぎると思わんか?」
「もう一週間近くですよね。タスネスで賞とか贈ります? 作りましょうか?」
「うむ。それはいいと思うんじゃが……そこじゃなくての? あやつ、エウリュアレに勝った暁にはバーサーカーを全員座に返すとか言っとるんじゃよね。つまり儂も入っとるんじゃよ」
「…………?」
ノッブはアーチャーですよね? と言いたげなBBの視線を受けるも、ノッブはさらに不思議そうな顔で、
「儂が水着を着たらバーサーカー。つまりアーチャーでもバーサーカー。魔王になったらアヴェンジャーでアーチャーなバーサーカー。つまり儂バーサーカー」
「この会話の成立がしない感じはバーサーカーですね。殴り倒されたいですか?」
「な、なんじゃ……まだ片付けをしないことを怒ってるのか……?」
「現在進行形で汚れたままなんですよ。変に片付けたら片付けたで、爆発で済むならいいですけど、最悪特異点生まれるじゃないですか……いい加減適当に片付けられないんで入らないものはリップの中にでも捨てちゃいましょ」
「そういうことするからお主嫌われるんじゃぞ?」
「まっとうなセリフは部屋を片付けてからにしてください」
そう言って、危険度の高いモノから片付けていくBB。
ノッブはため息を吐くと、
「ま、モルガンに関しては、バラキーを人質にされたカーマがキレたからすぐに終息するじゃろ」
「うちの手を出しちゃいけないツートップを相手にしてるんですか……」
「いつかのときに作った拘束具とか、取りに来るかもしれんし探しておくかぁ……」
ノッブは立ち上がると、おぼろ気な記憶を頼りに探し始めるのだった。
バーサーカーの強制送還でぶちギレるうちの二大問題神。メルトはまともな部類なのであくまでも強いだけ。
しかしモルガン。すっごいお城ってなんだろう。超見てみたい。やっぱすっごいお城だし、チェイテピラミッド姫路城くらいのインパクトは大事だよね。100階建かな。200階建かもしれないので楽しみですよね。