「気付いたら100箱も苦じゃなくなってきたね」
「そうねぇ……でも、ここまで戦力が揃ってくると、開ける理由もなくなってくるのだけど」
観戦室でのんびりとしているエウリュアレとオオガミ。
現在は将軍や王のサーヴァント同士で聖杯戦線のシミュレーションをして遊んでおり、どっちが勝つかの賭け事も盛んになっていた。
「正直、QPが足りないかなぁと思わなくもないけど、頑張ろうと思えばどうにでもなっちゃう範囲だし、対して困ってもいないんだよね……」
「なんだかんだわりと無茶は通せるものね。そうすると、あとはモチベーションなのだけど……」
「まぁ、新たに育成できる人が来たときのための貯蓄とか、マナプリズムの在庫を増やすとかしかないんだけどね」
「全員のスキルを上げるとかどうかしら。手駒は多い方がいいじゃない?」
「……まぁ、選択肢が多いに越したことはないよね。今回みたいに、ラムダやカーマでゴリ押せるとは限らないし」
「そうよ。まぁ、怠けて負けるというのも、それはそれとして私好みではあるのだけど。堕落の英雄……えぇ、いいわ。とってもいい響きね」
そう言って笑うエウリュアレ。
それを見てオオガミは少し考える素振りを見せ、
「でも、必要になってから強化の方がリソース不足にならないんじゃない?」
「そういうのは知らないわ。だって私は女神であって軍師じゃないもの。でも、聖杯を捧げたりしなければしばらくは持つと思うのだけど?」
「……それもそうだね。じゃあ、とりあえず上げられるだけ上げてみるかな。っていっても、先に素材が尽きそうだけど」
「いつもQPより先に素材が尽きるものね。まぁ、仕方の無いことではあるのだけど……貝殻とか、たくさん必要だもの」
「本当にね。しかも、本格的に集められるのとか、夏しかないし」
「しかも大体一緒にもらえるアイテムがしょっぱいのよね」
「そうそう。序盤のクエストに出てくると特にね。まぁいいんだけどさ……」
そう言ってオオガミはため息を吐くが、エウリュアレはにっこりと微笑んだまま、
「いい加減、メドゥーサのスキル上げをしましょう?」
「……そういえば終わってなかったのか」
「えぇ。最大とは言わないわ。出来るだけ最大までね?」
「くっ、エウリュアレのお願いに逆らえる人類などいない……!」
「お願いってそんな効力あったかしら」
「正直命令よりもお願いの方が圧あるよね」
「ふぅん……じゃあ、お願いね?」
「悪用する気満々じゃん」
満面の笑みで言うエウリュアレに、オオガミは苦笑いをするのだった。
正直育成がある程度終わってると種火を売却してメロンゼリーを量産することになって交換がスムーズになる特典付きなの嬉しいんですけど、売却が面倒になってくる……そんなボックスでした。116箱ちょいくらいかぁ。