「ふん。思ったより歯応えがないわね」
「そりゃそうだろうさ。バフは盛れるだけ盛っているんだし。まぁ、それでも撃ち漏らしがある辺り、足りないようだけどね」
「ま、まだ足りないんですか……もうあとは宝具くらいしかないですよ……いや、宝具も出せませんけど……」
周回をしながら話すラムダとライネス。
キャストリアは今にも死にそうな顔をしているが、しっかりと立っているところから、孔明ほどの重症ではない。
「それにしても、敵が誰でも君を選ぶのはひいきとも言えるが、一番疲れるポジションじゃないかな?」
「あら、そんなことは全く無いわ。あくまでもセイバーじゃないときだけだもの。えぇ。基本はね」
「……セイバーが相手でもゴリ押していたときがあった気がするが、私の勘違いかな?」
「倒せればいいのよ倒せれば。結局周回するところはアサシンな訳だし」
「確かにそれはそうだが……いや、そうだね。周回できれば良いのだし、些細な問題だ。どんどん行こうじゃないか」
「分かってるじゃない。ほら、さっさと行くわよ」
「え、ちょ、休憩しましょうよぅ……」
そう嘆くキャストリアの声は、ラムダとライネスに届くことはなく、後ろで見ているオオガミはキャストリアの視線に気付くと、
「帰ってきたらお菓子パーティーね」
「任せてください。こんな簡単な魔術でいいならいくらでも力を貸しますよ」
突如としてカッコいい顔になり、周回に向かっていくキャストリア。
やはりお菓子の力は偉大か。と呟いているオオガミに、
「当然、そのパーティーに私は呼ばれるわよね?」
「……後で部屋でするのじゃダメ?」
「あら、二人きり?」
「そのつもりだけど、メルトも呼ぶ?」
「……お任せするわ」
「任された」
そう言って、にっこりと笑うオオガミ。
エウリュアレは周回組の方に顔を向けながら、
「それにしても、よくメルトだけで突破するわね」
「まぁ、聖杯をあげている中で唯一周回適正あるし、使えるときは使いたいよね」
「……そうね。でも、
「……コスト的に無理かな」
「反抗的になってきたわね」
「わがままを聞けるときと聞けないときがあるから。今回は難しいけど、余裕があったらするよ」
「そう。まぁ、嫌なら嫌でいいのだけど。じゃあ出番があるまではアビーといるわね」
「わかった。出番が来たら呼ぶね」
そう言って、エウリュアレはアビゲイルを呼んでどこかへ行くのだった。
箱イベだぁ。そんなことを思いながら全部ラムダで周回しているラムダ狂人。ちゃんと6積み出来る辺りラムダ強すぎる。これが最強のアルターエゴか……
聖杯戦線は楽しいけど余裕がないとちょっと面倒。というか、箱イベと相性悪いと思います。さすがだな。箱を掘らせまいと必死だ……