「久しぶりね。相手がセイバーだろうとメインアタッカーなのは」
「そりゃね。攻撃力250%とか、相手がセイバーなのに優位を取ってるのと変わんないし、優位を取れてるならメルトに敗北はないから」
「あら、分かってるじゃない」
そう言って、不敵に微笑むラムダ。
オオガミも嬉しそうな笑みを浮かべながら、
「実際、セイバー相手でも余裕じゃない?」
「えぇ、そうね。これならどこでだって舞えるかも」
「ラムダが最高に輝けるイベントだからね。目にものを見せよう」
「そうね。誰も地上になんて帰さないもの。このラスベガスはどこだろうと私のステージ。何よりも、貴方がいてくれるなら絶対に負けないわ」
そう言ってオオガミにピッタリとくっついたラムダは、しかしなにかに気づいたように顔を上げると、
「早く水天宮に来なさいよ? でないと私のステージ見れないじゃない」
「任せて。とりあえず出来るだけ早く向かうよ」
「一体何度ステージを開いたら来るのかしらね。待っているから早くしなさいよ」
「もちろん。でないと出来ないこともいっぱいあるしね」
「えぇ。だから、さっさとQPカウンターを終わらせて進みましょう? まだ刑部姫までしか終わっていないじゃない」
「任せて。QP礼装はあるからそれなりに速度で向かうよ」
「それ遅いやつじゃない」
「リンゴは会議の結果NGらしいので」
「……最終日に焦るのが目に浮かぶようね」
「分かる。でもまぁ、礼装あるしある程度は少なく済むでしょ。たぶん」
「不安しか感じない言い回しね」
そう言って、呆れた顔でため息を吐くラムダ。
オオガミは苦笑いをしながら、
「まぁ、とにもかくにも、出来るだけ早く向かうのに嘘はないよ」
「えぇ。励みなさい」
そう笑いながら離れるラムダ。
だが、その顔は何かに気付くと同時に嫌そうな顔になり、
「まって。貴方が来るってことは、つまりまた私の計画が御破算になるってことじゃない。最悪だわ。汚点を増やされるじゃない」
「なに。壊されることも想定済みとばかりの涼やかな顔をしてれば良いんだよ。通じるだろうし」
「そう言う問題じゃないの。御破算にされるってだけでもう嫌。誰だって計画を台無しにされたら怒るわよ」
「……まぁ、そう言うこともあるよね」
「あってたまりますか。詰めが甘いのはBBだけで十分よ。私まで同じにされたくないわ」
「……いつも通りじゃない?」
「蹴られたいのかしら」
「ごめんなさい許してくださいラムダ様」
「仕方ないわね。許してほしいのならすぐに水天宮に来なさい。今度こそ勝つから」
「ラムダをラムダで打ち破っていいですか」
「絶対に辞めて」
そう、頬を膨らませながらラムダは言うのだった。
これが天下の250%特攻ラムダだぁ!! 大体倒せる!!