「よっと……こんなもんで良いかな」
「あら、良いじゃない」
「薄いわね……大丈夫かしら」
「メルトはラムダになれば入れるでしょ」
「それ言う? まぁ、するけど」
そう言って、ラムダに変わってテントの中に入っていく。
エウリュアレはテントの外をしばらく眺めてから入っていき、オオガミは設置が終わったので浜辺まで出ていく。
「ふぅ……気付けば夕方だなぁ」
「おぅマスター。そっちも終わったんか」
「あぁ、ノッブ。おつかれ~」
ひらひらと手を振りながらやってくるノッブに、オオガミも振り返す。
ノッブは隣に立つと、
「いやぁ、テント良いなぁコレ。儂の時代に欲しかったんじゃけど。軽いし運びやすいし。ただまぁ、脆いのが問題か」
「周囲が見れないのも欠点じゃない?」
「むしろ出口が限られるからそっちの方が大変じゃし……」
「そこはほら、出口を増やすとか」
「そうするとなぁ……危険性が増すというか。うぅむ、難しいのぅ。結局雑魚寝が一番か」
「う~ん、やっぱりそれになるか」
「まぁ、是非も無いよね。キャンプを気軽に遊べるようになった時点で平和って事じゃな」
「まぁ、そう言う事だね」
そう言って、水平線に沈む夕日を見ている二人。
すると、
「あれ、センパイ何してるんです?」
「うん? いや、テント終わったし、次はご飯だなぁって。調達しに行こうか」
「ん。儂も行くか」
「仕方ないですねぇ……BBちゃんも手伝いますよ」
「よし。レッツゴー」
そう言って、ヤドカリやワイバーンを探しに行く。
* * *
「……吾、狩り過ぎたか」
「倒したら倒したモンスターに釣られて新たなモンスターが来るって感じでしたしねぇ……まぁ、持ちかえれば当分の食料になるでしょうし」
「ん~……これ、持ち帰るの大変なのだが」
「まぁ、余裕ですよ」
そう言って、カーマと一緒に即席の台車に食料を積んでいくバラキー。
すると、
「うわ、なんですかコレ」
「ん? この声は……げ、BBじゃないですか」
「え、貴女からも言われるんですか私。何したんですか私。理解できないんですけど」
カーマに言われ、心外そうな顔をするBB。
「だって、似たような顔だから同じような扱いされること多いんですし、煙たがるのは必然じゃないですか? おかげで成人状態だと誤解されるんですからね? 許せないんですけど」
「知らないですよそんなこと……私は普通に過ごしてるだけですし」
「まぁ、分かりますけど……でも配慮してください」
「そっちこそ配慮してくださいよ。妹が暴れてるとかたまに言われるんですよ? 無関係も良い所です」
「こっちも姉が暴れてるとか言われるんですからね? 困るんですよ、本当に」
「いや、どっちもどっちじゃろ」
「「貴女は黙っててください!」」
「お、おぅ……分かった。なんかスマン」
二人に言われ、ノッブは黙ってバラキーを手伝うのだった。
完全にイベント無関係な事をしている私です。
キュケオーン来てくれないからね! 是非も無いよね! 投稿遅れたのはごめんなさい!
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ