「やっほーエリちゃん」
「あ、子イヌ。どうしたの? 暇なの?」
廊下でバッタリと会うオオガミとエリザベート。
アイドル衣装ではなく普段着で、どこか気分良さげに歩いていた彼女はそのままオオガミの側まで移動する。
「暇というか、なんというか。厨房から追い出されて手持ち無沙汰なのは確かだけど」
「やっぱ暇なんじゃない。素直にそう言いなさい」
「ん~……呼ばれるまでは暇、的な?」
「誰に……?」
「謎のやる気を出してるエウリュアレにかな」
「今度は何をしたの? 子イヌが何もしてないのにやる気を出すとか絶対無いと思うのだけど」
「いや、特になにもしてないはず……強いて言えば、昨日カーマにパフェの作り方を教えていたくらいなんだけど」
「ふぅん……? まぁ、なんでかは分からないけど、たぶんそれが原因じゃないの?」
「やっぱり? でもどうしても、何故やったかが分からないわけです」
「ん~……
そう言って、元気そうに笑みを浮かべるエリザベート。
オオガミは少し考えて、
「そう言えば、また冥界に行けるんだった気がするけど……エリちゃん、冥界で出会った相手全員に歌ってく感じでも良い?」
「ゲリラライブ……というよりは、普通にバトルかしら。でも全然良いわ。むしろ楽しみね!」
「メンバーはエリちゃんが決めて良いよ」
そう言うと、今度はエリザベートが考え始め、
「ん~……ネロやノブナガを連れていくのも楽しそうだけど、でも子イヌが用意してくれてるから……ううぅぅ……」
「まぁ、行くのは明日だから、一日ゆっくり考えても良いよ?」
「だ、大丈夫! 今日中に決める……いや、今決めるわ! だからちょっと待って!?」
「廊下で待つのもどうかと思うけど……まぁ、待ってるよ」
そう言って、廊下の端に寄るオオガミとエリザベート。
「ん~……でも、冥界……冥界よねぇ……ん~……うん。決めたわ。今回は
「ん、了解。じゃあそのパーティーで冥界下りだね」
そう言って、頷くオオガミ。
だが、すぐに何かに気づいたように顔をしかめると、
「……またセイバーに弱いパーティーだな……?」
「……だ、大丈夫よ。セイバーなんて、早々出てこないもの! じゃあ、メンバー集めてくるわね!」
そう言って、エリザベートは駆け出すのだった。
冥界下りしてないなぁと思い、そういやエリちゃん運用してないなぁと思い、そしてエリちゃんのみで周回すると言うのを思い付き、保護者はカーミラさんですね。と結論付けます。完璧では……?
次のデート回
-
王道のエウリュアレ
-
メルトしかあるまい
-
技術部二人と散歩でもいいのよ
-
いいから全部だ