今更バビロニアのマテリアルだと?(突然の観賞会ということで)
「おい雑種。今更になってバビロニアのマテリアルを、事もあろうに
レクリエーションルームを丸々借りての上映会。
そこに現れたギルガメッシュは不機嫌そうな顔をしてオオガミに言う。
いつものようにエウリュアレを膝に乗せたままのオオガミは、顔だけギルガメッシュの方を向き、
「久し振りにエレシュキガルが召喚できそうだからなんとなく。昔を懐かしむ回的な。でもエルキドゥいるから呼べないなぁと思って」
「……それくらい、気にせぬわ」
そう言って、オオガミの隣に座るギルガメッシュ。
すると、反対側にいたメルトが顔を出し、
「ちょっと金ぴか。隣に座らないでもらえる? もっと向こうに行って、しっしっ」
「オオガミを間に挟んでいるだろうが。隣ではなかろう」
「はぁ? コイツは私の所有物なんだから、実質私の隣よ。分かったらあっちに行って。お似合いの切れる斧がいるじゃない」
「たわけ。今の我がヤツと話すことはない。話しかけられもせんだろうよ」
そう言って、深く腰を下ろすギルガメッシュ。
すると、エウリュアレは悪い笑顔を浮かべ、
「あら、ボッチ? もしかして貴方ボッチなの? うわ、可哀想。とっても可哀想ね。あれだけ大きく笑って見下しておきながらボッチ。人としての利点皆無じゃない」
「ふはは! 言うではないか、形なき島の女神よ。だがそれは同時に隣の無様な自称白鳥とやらも傷つけておるぞ。ふはは! 愉快愉快!」
「あら、残念ねギルガメッシュ王。いつまでも成長しないと思わないでちょうだい。最近はエウリュアレと出掛けることもあるの。貴方みたいにいつまでも成長しないと思わないで?」
「くっ、言うではないか。だが
「まぁ、そうね。ティアマト討伐も、それ故の事だし。でも一番大きいのは縁ではなくて? 見ている限り、オオガミの縁が主だと思うのだけど」
「ふっ。返す言葉もない。だが、ウルクが生き残っていたのは我の縁、我の知恵と知れ」
そう言って、不敵に笑うギルガメッシュ。
そんな彼に、メルトは、
「それはそれとしてさっさと向こうに行きなさいよ。そこはエレシュキガルの席なのだから」
「それを先に言わぬかたわけ!」
そう言って、ギルガメッシュは場所を移動するのだった。
撮ってたのを一気見して泣いたので。神ですよアレ。
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ