「ふっふっふ……見るがよい! これがパーフェクトぷりちーメイドさんモードですとも!」
「……どうしましょう。想像以上に似合っているのだけど……!」
顔を赤くしてプルプルと震えながら、専用に改造されたカメラのシャッターを切りまくるメルト。
それに対してオオガミはポーズをとりながら、
「一通り撮り終わったら掃除に行っても良いです?」
「えぇ。掃除中も撮るからそのつもりでいなさい。常に完璧、パーフェクトであるという意識を持つのよ。自分なりのプロ根性というのを見せなさい」
「お任せを、お嬢様」
「とても良いわ! 合格よ!」
そう言って、興奮しながらメルトは写真を撮るのだった。
* * *
「うわっ、正気ですかこれ。全部現像? アルバムを作る? 本気で言って……ますね。はい。分かりました。カラー且つ高解像度で一枚600QPです」
「お釣りは要らないわ。アルバム作成オプションまでつけなさい」
「はぁ? そんなの足りるわけ……うわっ、なんですかこの大金。センパイの所持金の半分近くないですか!?」
「五億QP。足りないとは言わせないわよ」
「いやむしろ過剰ですけど!?同じアルバム三冊作っても余りますよ!?」
「じゃあ三冊作って。残りはあげるわ。ただし、妥協したら溶かすから。あと、他言無用よ」
そう言って、大量のマスターの女装写真が収められたカメラと大金を置いてBBの工房を出ていくメルト。
残されたBBは呆然とし、やがて頭を抱えるのだった。
* * *
「ふぅん。女装したの。また懲りずに」
「しましたとも。まぁ、今回はこっちからなのでいつもとは違いますけど。見たいならメルトに言ってよ。カメラ持っていっちゃったから」
「そう……じゃあ、BBの所にでも行ってこようかしら。たぶんそこにあるだろうし」
そう言って、お汁粉を食べるエウリュアレ。
いつか喉に詰まらせるんじゃないかと冷々しているオオガミは、
「まぁ、確かにメルトだとBBだよね。他に頼れるところ知らないし。どこかある?」
「……エジソン?」
「ん~……正直あそこ機密性微妙だからなぁ……メルトなら頼まないかも」
「ダ・ヴィンチもあり得るかもだけど、メルトは行かない気がするわね。そう考えると、ある意味安心できるBBの所じゃない?」
「まぁ、それもそうか。じゃあ、それを食べ終わったらだね……うん? でも、機密性を気にしてBBに頼んでいるのに、BBが素直に答えてくれるか……?」
「……メルトも連れていかないとね」
そう言って、エウリュアレはお汁粉を食べ進めるのだった。
ぐだおの女装が完璧なのは既に新宿で明言されている……つまりこれはいつでも美少女キットなのですね。うむうむ。
等と言いつつ、私はグラブルVSに突撃していくのです。
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ