「うははは! 次は荷物運びするんじゃと! 儂ら運送業者じゃな!」
「運送……デコトラ……はて、なんとなく関連性がある人がいる気がするんですよね……お寺運んだりしてた気が」
「なぜ寺……? 燃やすのか……?」
なにかを受信しているBBに首をかしげるノッブ。
BBは考えるのを中断しため息を吐くと、
「ノッブはいい加減寺=燃やすっていうのやめません? 持ちネタと言われれば持ちネタですけど、そもそも焼かれた方で、貴方自身は祈った方が多いじゃないですか」
「ええじゃろ別にぃ。儂の死因再現とか無理だしバラしてもノーダメージじゃろ」
「いや、再現できるとか出来ないとか、そういう話じゃなくてですね?」
「分かっとる分かっとる。くどいのはNGってことじゃろ? 分かっとるとも。んじゃ、運送用の機材作ってエジソンに売り込むかの~。儲かりそうじゃし、手伝うついでに経営に一枚噛むか」
そう言って鼻歌交じりにノッブが紙とペンを取り出すと、BBは横から覗きこみながら。
「あぁ、ノッブ。どちらかと言うと仕分け用の方がいいですよ。運ぶのはサーヴァントらしいので。仕分けられてる方が運送は楽ですし」
「ふむ……人件費にモノを言わせた配達とは恐れ入る……迅速に届ける人員を急募とは……確かにサーヴァントにしか出来ぬ仕事じゃな。アホか?」
「至って大真面目だと思いますよ。コストが凄そうですけど」
分からんわ~。と言いながら嫌な顔をするノッブ。
BBは苦笑しながら、
「まぁ、仕分けも大事な作業ですし、なによりノッブの大好きな準備ですよ」
「いや、儂準備が好きなんじゃなく、完全無欠の勝利が好きなんじゃけど。あくまでも準備はその過程というか……うん。まぁ、準備好きじゃな」
「否定する言葉が思いつかないとか凄いですね?」
「まぁ、儂の戦い方、わりと準備が本体な所もあるし……電撃作戦もするけども」
「とりあえず、本人も認めてくれたみたいですし、作っていきましょうか」
「おぅ。問題はユニヴァースが舞台な気がするわけじゃが……いや、アルトリウム回収してきたな。あれの使い方とか一応色々試したし、使えるか?」
「あぁ、あの時の。そうですね……そっち方面で作りますか。じゃあ、引っ張り出してきますね。確か倉庫の奥の方に押し込んだような……燃料部類だからあっちですかね」
「うむ。任せたぞ~。こっちはとりあえず設計考えるか」
「ちゃんとやってくださいね~」
そうして、いつものようにBBは倉庫に向かい、ノッブは設計図を作り始めるのだった。
ユニヴァースの気配を感じつつ、実際どうなるのか戦々恐々としている私です。荷物運びと塔イベントの組み合わせ、よく考えたら意味不明ですね?
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