「さて、やって来ました大掃除!」
「マイルームにゴミがないからこっちに応援よ」
そう言って工房に入ってくるオオガミとエウリュアレ、メルトの三人。
ノッブとBBはその三人を見て、
「おぉ! 応援じゃぁ! 助かったぞBB!」
「応援はいいんですけど、メルトがいると破壊されたくないのが壊されそうなんですが……」
「ちょっとBB。だいぶふざけたことを言ってくれるじゃない。貴女の部屋をめちゃくちゃにしに来たんじゃないのだけど」
「そうだよBB。それ以上言ったら一切合切粉々にするよ?」
「なんでメルトよりもセンパイの方が攻撃力高いんですか。私何かしましたっけ?」
「いや、なんにも?」
「あぁ……確実に逆鱗はメルトですかねぇ……というか、一番戦力として期待していたアビゲイルさんは?」
「北斎の所に走っていったよ」
「あぁ……北斎さん、掃除出来なさそうですもんね……」
助っ人メンバーに頭を抱えるBB。だが、すぐに切り替えると、
「とりあえず、仕事の分担ですかね。正直メルト役に立ちます?」
「バカ言わないで。荷物運びくらいは簡単よ? 貴女も知っての通り、器用じゃないだけで腕は使えるんだから」
「いやまぁ、そうなんですけど……雑に落とされると困るものもあるので……ふむ。適材適所ですね。無理に任せなきゃいい話ですよね」
「いやBB。普通にメイン戦力はオオガミとエウリュアレじゃよ?」
「え、ハッキリ言っちゃうんです?」
え? と顔を見合わせて言う二人。
BBはBBなりに考えてたようだが、ノッブは特に考えていなかったようだった。
「……まぁいいです。じゃあ、センパイはゴミの分別を。エウリュアレさんは……何やらせてもダメなのでは?」
「別扱いしてもらわなくていいわよ……ゴミの分別とかやるわよ。というか、なんでしてないの」
「いや、金属とプラスチックなので……」
「……重量がある方なら無理ね。荷物運び担当で」
「はい。じゃあ、メルトと一緒に、そこの箱を向こうに運んでいってください」
「分かったわ」
エウリュアレはそう言って、メルトと一緒に荷物を取りに行く。
オオガミはそれを横目に、必要なものかどうかを仕分けているノッブに近づき、
「で、ゴミ分別って?」
「そこに放り込んだヤツを、解体してそっちに入れてくれ。ネジとかはそっちにな~」
「ほいほい。道具は?」
「そこの机の上に揃っとるはず」
「了解。取ってくる」
「おぅ。行ってこい」
そう言って、オオガミは解体用の道具を取りに行くのだった。
エウリュアレ様がいるのに埃一つ塵一つでも落ちているわけないだろの精神で、マイルームは常に清潔です。ナイチンゲールチェック通過です。やったね。
ところで、私の中で、技術部工房の汚し率は9:1でノッブの方が多いイメージなんですけど。皆さんどう思います?
次のデート回
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王道のエウリュアレ
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メルトしかあるまい
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技術部二人と散歩でもいいのよ
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いいから全部だ